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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2014年第17号

第16巻第17号[宮崎県第17週(4/21〜4/27)全国第16週(4/14〜4/20)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県平成26年第17週の発生動向

  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数把握対象)の報告が延岡保健所から1例あった。県内での報告は13例目となった。発症は4月上旬、約10日後死亡。80歳代男性、ダニの刺し口はなく、海外渡航歴はなかった。
  • 定点医療機関からの報告総数は1,206人(定点あたり34.0)で、前週比104%とほぼ横ばいであった。前週に比べ増加した主な疾患は咽頭結膜熱とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。減少した主な疾患はインフルエンザであった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告

【感染性胃腸炎】

  • 報告数は659人(18.3)で前週比100%と横ばいであった。例年同時期の定点あたり平均値*(12.9)の約1.4倍である。小林(29.3)、延岡(28.8)、高千穂(27.0)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

【咽頭結膜熱】

  • 報告数は69人(1.9)で前週比153%と増加し、例年同時期の定点あたり平均値*(0.67)の約2.9倍であった。中央(11.0)、日南(5.7)、高鍋(3.0)保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から4歳が全体の約8割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告
  • 無菌性髄膜炎:宮崎市保健所管内から1人報告された。患者は1ヶ月。
  • 感染性胃腸炎(ロタウイルス):宮崎市保健所管内から2人、都城保健所管内から1人、高鍋保健所管轄内から2人、日向保健所管内から1人報告された。患者は1歳が2名、2歳が2名、5歳が1名、80歳代が1名であった。いずれも群別不明。
流行警報レベル開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患(17週までに新たに届出のあったもの)

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核3例。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症
    重症熱性血小板減少症候群1例。
  • 5類感染症
    侵襲性肺炎球菌感染症1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2014年第1週〜17週)

( )内は今週届出分、再掲

全国第16週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は18.4で、前週比122%と増加した。今週増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎であった。大きく減少した疾患はなかった。

インフルエンザの報告数は22,955人(4.7)で、前週比111%と増加した。山梨県(11.4)、岩手県(11.1)、山形県(10.9)からの報告が多く、年齢別では、5歳以下が全体の26%、6〜9歳が25%、10〜14歳が17%、15〜19歳が6%、20歳代〜50歳代が21%、60歳以上が5%を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は23,986人(7.6)で、前週比132%と増加した。宮崎県(18.2)、大分県(16.3)、岡山県(14.3)からの報告が多く、年齢別では1歳〜3歳が約4割を占めた。

全数把握対象疾患(全国第16週)

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