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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2014年第20号

第16巻第20号[宮崎県第20週(5/12〜5/18)全国第19週(5/5〜5/11)] 

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県平成26年第20週の発生動向

  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数把握対象)の報告が宮崎市保健所から1例あった。県内での報告は14例目となった。患者は80歳代女性、発症は5月上旬で約1週間後に死亡した。4月に山林に入ったが、ダニの刺し口は確認できず、海外渡航歴はなかった。
  • 定点医療機関からの報告総数は858人(定点あたり25.5)で、前週比117%と増加した。前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と手足口病であった。減少した主な疾患はインフルエンザと水痘であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告

【咽頭結膜熱】

  • 報告数は43人(1.2)で前週比123%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(0.80)の約1.5倍であった。中央(5.0)保健所からの報告が多く、年齢別では6ヶ月から2歳が全体の約半数を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

【感染性胃腸炎】

  • 報告数は451人(12.5)で前週比99%と横ばいであった。例年同時期の定点あたり平均値*(10.4)の約1.2倍である。延岡(22.5)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

  • 報告数は92人(2.6)で前週比159%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(2.9)の約9割である。年齢別では3歳から6歳が全体の約7割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告
  • 感染性胃腸炎(ロタウイルス):宮崎市、都城、延岡保健所管内から各1例ずつ計3例報告された患者は1歳が2名、4歳が1名であった。いずれも群別不明。
流行警報レベル開始基準値超過疾患

全数把握対象疾患(20週までに新たに届出のあったもの)

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核7例。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    重症熱性血小板減少症候群1例。
  • 5類感染症
    報告なし。

全数把握対象疾患累積報告数(2014年第1週〜20週)

( )内は今週届出分、再掲

病原体情報(衛生環境研究所微生物部 平成26年5月21日までに検出)

細菌

報告なし。

ウイルス

全国第19週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は13.3で、前週比82%と減少した。今週増加した主な疾患は水痘と流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎であった。

水痘の報告数は3,881人(1.2)で、前週比118%と増加した。新潟県・福岡県(各2.6)、石川県(2.4)からの報告が多く、年齢別では1〜5歳が全体の約8割を占めた。

流行性耳下腺炎の報告数は816人(0.26)で、前週比113%と増加した。福島県(1.0)、高知県・福岡県(各0.90)からの報告が多く、年齢別では3〜6歳が全体の約6割を占めた。

全数把握対象疾患(全国第19週)

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