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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2014年第25号

第16巻第25号[宮崎県第25週(6/16〜6/22)全国第24週(6/9〜6/15)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

今週のトピックス

  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数把握対象)の報告が延岡保健所から1例あった。県内での報告は16例目となった。患者は80歳代女性、発症は6月上旬であった。ダニの刺し口は確認できず、海外渡航歴もなかった。
  • 百日咳(小児科定点把握対象)の定点あたりの報告数が日向保健所で警報レベルを超えた。先週は高千穂保健所でも警報レベルを超えているため県北は注意が必要。

宮崎県第25週の発生動向

全数報告の感染症(25週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核6例。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    重症熱性血小板減少症候群1例、レジオネラ症2例。
  • 5類感染症
    後天性免疫不全症候群1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2014年第1週〜25週)

( )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

  • 定点医療機関からの報告総数は899 人(定点あたり27.1)で、前週比97%と横ばいであった。前週に比べ増加した主な疾患は水痘とヘルパンギーナであった。減少した主な疾患は咽頭結膜熱と手足口病であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告

【手足口病】

  • 報告数は142人(3.9)で前週比93%と減少した。例年同時期の定点あたり平均値*(3.6)の約1.1倍であった。日南(11.3)、延岡(5.5)、高千穂(5.0)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から2歳が全体の約半数を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

【ヘルパンギーナ】

  • 報告数は132人(3.7)で前週比165%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(3.6)と同程度である。日向(9.5)、延岡(8.3)保健所からの報告が多く、流行警報開始基準値(6.0)を超えた。年齢別では1歳から2歳が全体の約7割を占めた。

流行警報レベル開始基準値超過疾患

全国第24週の発生動向

全数報告の感染症(全国第24週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関あたりの患者報告総数は前週比95%とやや減少した。今週増加した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナで、減少した主な疾患は感染性胃腸炎と水痘であった。

手足口病の報告数は1,512人(0.48)で、前週比123%と増加した。大分県(5.1)、宮崎県(4.3)、鹿児島県(2.3)からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約半数を占めた。

ヘルパンギーナの報告数は2,689人(0.85)で、前週比177%と増加した。山口県(3.9)、熊本県(3.8)、大分県(3.1)からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約半数を占めた。

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