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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2014年第31号

第16巻第31号[宮崎県第31週(7/28〜8/3)全国第30週(7/21〜7/27)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

今週のトピックス

  • 腸管出血性大腸菌感染症(全数把握対象)の報告が宮崎市保健所から2例あった。推定原因食材は屋台の焼き鳥と、海外で喫食したレバ刺しである。7月までの累積報告数は昨年度の約0.5倍と少ない。例年8月〜9月にピークを迎えるため注意が必要である。

宮崎県第31週の発生動向

全数報告の感染症(31週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核1例。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症2例。
  • 4類感染症
    報告なし。
  • 5類感染症
    梅毒1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2014年第1週〜31週)

( )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

  • 定点医療機関からの報告総数は636 人(定点あたり18.8)で、前週比117%と増加した。前週に比べ増加した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナで、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告

【咽頭結膜熱】

  • 報告数は43人(1.2)で前週比143%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(0.75)の約1.6倍であった。日南(3.7)保健所からの報告が多く、年齢別推移はグラフのとおりである。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

【手足口病】

  • 報告数は113人(3.1)で前週比128%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(5.0)の約0.6倍であった。小林(8.3)、日向(5.5)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から2 歳が全体の約6割を占めた。

【ヘルパンギーナ】

  • 報告数は130人(3.6)で前週比149%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(4.2)の約0.9倍であった。日南(9.7)、延岡(8.5)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から2歳が全体の約7割を占めた。

流行警報レベル開始基準値超過疾患

全国第30週の発生動向

全数報告の感染症(全国第30週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関あたりの患者報告総数は前週比83%と減少した。今週大きく増加した疾患はなかった。減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎とヘルパンギーナであった。

手足口病の報告数は3,508人(1.1)で、前週比90%と減少した。福岡県(5.2)、大分県(3.6)、石川県(3.5)からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約半数を占めた。

ヘルパンギーナの報告数は12,979人(4.1)で、前週比83%と減少した。山梨県(7.6)、東京都(7.4)、埼玉県(6.5)からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約半数を占めた。

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