
宮崎県感染症発生動向調査2014年第50号
第16巻50号[宮崎県第50週(12/8〜12/14)全国第49週(12/1〜12/7)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛
生環境研究所
宮崎県第50週の発生動向
トピックス
インフルエンザ(定点把握対象):県内の定点当たり報告数が2.8と流行開始の目安となる定点当たり1.0を上まわりました。昨年と比較して2週間早い流行入りです。県内では3名からインフルエンザAH3型が検出されています。詳細後述。
全数報告の感染症(50週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核5例。
- 3類感染症
腸管出血性大腸菌感染症1例。
- 4類感染症
日本紅斑熱1例、つつが虫病5例。
- 5類感染症
報告なし。

全数把握対象疾患累積報告数(2014年第1週〜50週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
- 定点医療機関からの報告総数は1,240人(定点あたり33.6)で、前週比137%と大幅に増加した。前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は水痘とヘルパンギーナであった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】
- 報告数は162人(2.8)で、前週比360%と大幅に増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.79)の約3.5倍であった。年齢別では5歳未満が全体の19%、5-9歳が30%、10-14歳が26%、15-19歳が10%、20-59歳が14%、60歳以上が1%を占めた。
* 過去4年間の当該週、前週、後週(計12週)の平均値

【感染性胃腸炎】
- 報告数は687人(19.1)で、前週比152%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値*(20.1)と同程度であった。小林(30.7)、日南(26.3)、延岡(24.8)、中央(20.0)保健所からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約4割を占めた。

流行警報・注意報レベル基準値超過疾患
基幹定点からの報告
- 無菌性髄膜炎:都城保健所管内から1例報告された。患者は5ヶ月で、病原体はRSウイルス。
病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 平成26年12月15日までに検出)
細菌
ウイルス
全国第49週の発生動向
全数報告の感染症(全国第49週)
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関あたりの患者報告総数は前週比127%と増加した。今週増加した疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎で、減少した疾患はなかった。
インフルエンザの報告数は17,192人(3.5)で、前週比184%と増加した。岩手県(11.6)、埼玉県(9.5)、福島県(7.7)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の約21%、6〜9歳が29%、10〜14歳が28%、15〜19歳が4%、20〜59歳が15%、60歳以上が3%を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は30,326人(9.6)で、前週比126%と増加した。大分県(22.9)、佐賀県(18.0)、福岡県(16.3)からの報告が多く、年齢別では1〜4歳が全体の約半数を占めた。
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