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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2015年第3号

第17巻3号[宮崎県第3週(1/12〜1/18)全国第2週(1/5〜1/11)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛 生環境研究所

宮崎県2015年第3週の発生動向

トピックス

インフルエンザ(定点把握対象):第3週(1/12〜1/18)の県内の定点当たり報告数は99.6と、1999年(現行の感染症法施行)以降最大となりました。県内では、今シーズンはインフルエンザAH3型が検出されています。詳細後述。

全数報告の感染症(3週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核6例。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    つつが虫病2例。
  • 5類感染症
    急性脳炎1例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、侵襲性肺炎球菌感染症1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2015年第1週〜3週)

( )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

  • 定点医療機関からの告総数は6,452人(定点あたり117.4)で、前週比119%と増加した。前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザとRSウイルス感染症で、減少した疾患は感染性胃腸炎と水痘であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告

【インフルエンザ】

  • 報告数は5,875人(99.6)で、前週比130%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(29.9)の約3.3倍で、1999年以降最大であった。延岡(129.0)、都城(117.6)、小林(116.4)保健所からの報告が多く、年齢別では5歳未満が全体の25%、5-9歳が30%、10-14歳が17%、15-19歳が4%、20-59歳が18%、60歳以上が6%を占めた。

* 過去4年間の当該週、前週、後週(計12週)の平均値

【感染性胃腸炎】

  • 報告数は400人(11.1)で前週比74%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(17.1)の約0.7倍であった。日南(31.0)、小林(21.0)保健所からの報告が多く、年齢別割合はグラフに示す。

流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国第2週の発生動向

全数報告の感染症(全国第2週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関あたりの患者報告総数は前週比172%と増加した(前週は年末年始の休診含む)。今週増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎で、大幅に減少した疾患はなかった。

インフルエンザの報告数は163,716人(33.3)で、前週比155%と増加した。宮崎県(76.4)、沖縄県(63.0)、熊本県(57.2)からの報告が多く、年齢別では5歳未満が全体の約21%、5〜9歳が19%、10〜14歳が11%、15〜19歳が5%、20〜59歳が34%、60歳以上が10%を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は25,750人(8.2)で、前週比236%と増加した。宮崎県(14.9)、福井県(14.6)、大分県・鹿児島県(各12.4)からの報告が多く、年齢別では1〜3歳が全体の約4割を占めた。

インフルエンザ情報《県内第3週、全国第2週(再掲)

県内第3週インフルエンザ発生動向
2015年1月12日〜1月18日までの1週間で5,875人(定点あたり99.6)の報告があり、前週の約1.3倍に増加した(図1)。例年同時期の定点あたり平均値(29.9)の約3.3倍で、1999年以来過去最高である。保健所別報告数を(図2)、年齢群別報告数の割合の推移を(図3)に示す。

全国第2週インフルエンザ発生動向

2015年1月5日〜1月11日までの1週間で163,716人(33.3)の報告があり前週比155%と増加した。宮崎県(76.4)、沖縄県(63.0)、熊本県(57.2)からの報告が多く、27県で流行警報レベル開始基準値(30.0)を超えている。年齢別では、5歳未満が全体の21%、5〜9歳が19%、10〜14歳が11%、15〜19歳が5%、20歳代〜50歳代が34%、60歳以上が10%を占めた。

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