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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2015年第14号

第17巻14号[宮崎県第14週(3/30〜4/5)全国第13週(3/23〜3/29)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛 生環境研究所

宮崎県2015年第14週の発生動向

全数報告の感染症(14週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核1例。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    報告なし。
  • 5類感染症
    播種性クリプトコックス1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2015年第1週〜14週)

( )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

  • 定点医療機関からの報告総数は792人(定点当たり23.7)で、前週比106%とやや増加した。前週に比べ増加した疾患はA群溶血性レンサ球菌と手足口病であった。減少した主な疾患はインフルエンザとRSウイルス感染症であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告

【感染性胃腸炎】

  • 報告数は329人(9.1)で、前週比96%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(13.6)の約0.7倍であった。中央(31.0)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から4歳が全体の約半数を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

【手足口病】

  • 報告数は53人(1.5)で、前週比241%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.62)の約2.4倍であった。小林(7.7)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から2歳が全体の約7割を占めた。
  • * 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

基幹定点からの報告
  • 感染性胃腸炎(ロタウイルス):高鍋及び日向保健所管内で1例ずつ報告された。
    いずれも1〜4歳で、原因病原体の群別不明。

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 平成27年4月7日までに検出)

細菌

ウイルス

  • 細気管支炎と 診断された乳児2名からRSウイルスが検出された。
  • 細気管支炎と診断された幼児1名からライノウイルスが検出された。
  • 気管支炎、肺炎と診断された乳幼児5名からヒトメタニューモウイルスが検出された。また、肺炎と診断された乳児からヒトメタニューモウイルスとライノウイルスが検出された。ヒトメタニューモウイルスは、初感染は生後6ヵ月から始まり、2歳では50%、遅くとも10歳までに一度は感染するとされている。しかし、一度の感染では十分な免疫はできず、乳幼児期において再感染を繰り返すことがある。また重症例では発熱が長期間続くことがあり、中耳炎や下気道への細菌の二次感染を考慮する必要がある。

全国第13週の発生動向

全数報告の感染症(全国第13週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比90%と減少した。今週増加した主な疾患は手足口病と流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎であった。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は8,459人(2.7)で、前週比91%と減少し、例年同時期の定点当たり平均値*(1.6)の約1.7倍であった。鳥取県(8.2)、石川県(6.1)、福井県(5.2)からの報告が多く、年齢別では4〜6歳が全体の約4割を占めた。

感染性胃腸炎(病原体がロタウイルスのものに限る)の報告数は232人(0.49)で、前週比98%とほぼ横ばいであった。群馬県(2.4)、石川県(2.0)、青森県(1.5)からの報告が多く、年齢別では1〜4歳が全体の約8割を占めた。


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