・重症熱性血小板減少症候群（SFTS）（全数報告の感染症）の報告が宮崎市保健所から1例あった。県内での報告は今年2例目、累計21例目となった。患者は60歳代男性で、4月下旬に発症し、5月上旬に死亡した。ダニの刺し口があり、海外渡航歴はなかった。

• 1類感染症
  報告なし。
• 2類感染症
  結核2例。
• 3類感染症
  報告なし。
• 4類感染症
  重症熱性血小板減少症候群1例。
• 5類感染症
  急性脳炎1例、破傷風1例。

（　）内は今週届出分、再掲

・定点医療機関からの報告総数は575人（定点当たり15.2）で、前週比58％と減少した（祝日含む）。前週に比べ、いずれの疾患も減少した。（前週との比較のグラフ　次頁）

【咽頭結膜熱】
・報告数は28人（0.78）で、前週比67％と減少した。例年同時期の定点当たり平均値＊（0.87）の約0.9倍であった。中央（3.0）保健所からの報告が多く、年齢別では2〜4歳が全体の約6割を占めた。

【手足口病】
・報告数は25人（0.69）で、前週比81％と減少した。例年同時期の定点当たり平均値＊（1.3）の約0.5倍であった。年齢別では2歳が全体の約4割を占めた。

＊　過去5年間の当該週、前週、後週（計15週）の平均値

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比95％とやや減少した。今週増加した主な疾患は咽頭結膜熱とヘルパンギーナで、減少した主な疾患はインフルエンザとRSウイルス感染症であった。

咽頭結膜熱の報告数は1,734人（0.57）で、前週比119％と増加し、例年同時期の定点当たり平均値＊（0.36）の約1.6倍であった。石川県（1.7）、新潟県（1.6）からの報告が多く、年齢別では1〜3歳が全体の約6割を占めた。

【宮崎県】　定点医療機関総数：13
定点医療機関からの報告総数は35人（2.7）で、前月109％と増加した。また、昨年4月（2.9）の約0.9倍であった。

《疾患別》
○性器クラミジア感染症：報告数24人（1.9）で、前月の約1.1倍、昨年4月と同じであった。年齢別では20歳代が全体の約8割を占めた。
（男性11人・女性13人）
○性器ヘルペスウイルス感染症：報告数5人（0.38）で、前月及び昨年4月の約1.7倍であった。年齢別では20歳代が全体の約6割を占めた。（女性5人）
○尖圭コンジローマ：報告数1人（0.08）で、前月及び昨年4月の約0.3倍であった。
（女性1人）
○淋菌感染症：報告数5人（0.38）で、前月の約1.3倍、昨年4月の約0.6倍であった。

【全国】定点医療機関総数：978
定点医療機関からの報告総数は3,693人（3.8）で、前月比92％と減少した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症1,892人（1.9）で前月比96％、性器ヘルペスウイルス感染症724人（0.74）で前月比88％、尖圭コンジローマ458人（0.47）で前月比92％、淋菌感染症619人（0.63）で前月比86％であった。

【宮崎県】　定点医療機関総数：7
定点医療機関からの報告総数は17人（2.4）で前月比94％と減少した。また昨年4月（2.6)の約0.9倍であった。
《疾患別》
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症：報告数17人（2.4）で、前月及び昨年4月の約0.9倍であった。70歳以上が全体の約９割を占めた。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症：報告はなかった。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 ：報告はなかった。

【全国】　定点医療機関総数：472
定点医療機関からの報告総数は1,497人（3.2）で、前月比93％と減少した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,308人（2.8）で前月比91％、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症169人（0.36）で前月比113％、薬剤耐性緑膿菌感染症20人（0.04）で前月比100％であった。

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宮崎県感染症週報2015年第19号（PDFファイル / 526KB）

宮崎県内の患者発生状況（定点把握対象疾患（週報）（PDFファイル / 317KB）

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