
宮崎県感染症発生動向調査2015年第23号
第17巻23号[宮崎県第23週(6/1〜6/7) 全国第22週(5/25〜5/31)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県2015年第23週の発生動向
全数報告の感染症(23週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核2例。
- 3類感染症
報告なし。
- 4類感染症
日本紅斑熱1例。
- 5類感染症
後天性免疫不全症候群3例、破傷風1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2015年第1週〜23週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は851人(定点当たり25.4)で、前週比93%と減少した。前週に比べ増加した主な疾患は咽頭結膜熱とヘルパンギーナで、減少した主な疾患はインフルエンザとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【咽頭結膜熱】
・報告数は38人(1.1)で、前週比127%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.0)と同程度であった。日南(3.0)保健所からの報告が多く、年齢別では3〜4歳が全体の約半数を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
・報告数は126人(3.5)で、前週比85%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(3.0)の約1.2倍と多い。中央(8.0)保健所からの報告が多く、年齢別では4〜6歳が全体の約半数を占めた。
【ヘルパンギーナ】
・報告数は99人(2.8)で、前週比143%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.1)の約1.3倍と多い。延岡(9.0)、日南(7.3)保健所からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約半数を占めた。

流行警報・注意報レベル基準値超過疾患
基幹定点からの報告
○感染性胃腸炎(ロタウイルス)
高鍋保健所管内で3例報告された。0〜4歳が2例、50歳代が1例で、病原体の群別不明。
全国第22週の発生動向
全数報告の感染症(全国第22週)
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比105%とやや増加した。前週と比較して増加した主な疾患は咽頭結膜熱と手足口病で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。
咽頭結膜熱の報告数は2,490人(0.79)で前週比123%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.57)の約1.4倍と多かった。新潟県・北海道(各1.6)、島根県・広島県(各1.3)からの報告が多く、年齢別では1〜4歳が全体の約7割を占めた。
手足口病の報告数は6,322人(2.0)で前週比120%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.82)の約2.5倍と多い。徳島県(11.6)、香川県(6.9)、熊本県(5.5)からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約半数を占めた。
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