
宮崎県感染症発生動向調査2015年第29号
第17巻29号[宮崎県第29週(7/13〜7/19)全国第28週(7/6〜7/12)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県2015年第29週の発生動向
全数報告の感染症(29週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症
報告なし。
- 2類感染症
結核10例。
- 3類感染症
報告なし。
- 4類感染症
報告なし。
- 5類感染症
カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2015年第1週〜29週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数988人(定点当たり30.6)で、前週比104%とほぼ横ばいであった。前週に比べ増加した主な疾患は咽頭結膜熱と手足口病で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と流行性耳下腺炎であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【手足口病】
・報告数は415人(11.5)で、前週比130%と大幅に増加した。流行警報レベル開始基準値(5.0)を5週連続で超過した。例年同時期の定点当たり平均値*(5.6)の約2.1倍と多い。中央(22.0)、都城(14.8)、宮崎市(13.1)保健所からの報告が多く、年齢別は1〜2歳が全体の約6割を占めた。
※過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

【ヘルパンギーナ】
・報告数は151人(4.2)で、前週比100%と横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(5.8)の約0.7倍であった。日南(11.0)、延岡・日向(各6.0)保健所からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約6割を占めた。
基幹定点からの報告
○クラミジア肺炎:日南保健所管内で1例報告された。
10歳代で病原体はChlamydophila pneumoniaeであった。
○感染性胃腸炎(ロタウイルス):日向保健所管内で2例報告された。
0歳と1〜4歳が各1例ずつで、病原体の群別不明。
流行警報・注意報レベル基準値超過疾患
全国第28週の発生動向
全数報告の感染症(全国第28週)
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比112%と増加した。前週と比較して増加した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナで、減少した主な疾患はインフルエンザであった。
手足口病の報告数は23,329人(7.4)で前週比135%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(4.4)の約1.7倍と多い。福井県(19.9)、奈良県(15.7)、京都府(14.8)からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約半数を占めた。
ヘルパンギーナの報告数は8,363人(2.7)で前週比138%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(4.0)の約0.7倍と少ない。三重県(10.6)、愛媛県(7.7)、福岡県(7.3)からの報告が多く、年齢別では1〜3歳が全体の約6割を占めた。
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