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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2015年第33号

第17巻33号[宮崎県第33週(8/10〜8/16)全国第32週(8/3〜8/9)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県2015年第33週の発生動向

トピックス

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数報告の感染症)の届出が日南保健所から1例あった。県内での報告は今年5例目、累計24例目となった。患者は80歳代男性で、8月上旬に発症した。ダニの刺し口があり、海外渡航歴はなかった。

全数報告の感染症(33週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核3例。
  • 3類感染症
    腸管出血性大腸菌感染症3例。
  • 4類感染症
    重症熱性血小板減少症候群1例、日本紅斑熱2例。
  • 5類感染症
    後天性免疫不全症候群1例、水痘(入院例)1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2015年第1週〜33週)

( )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数865人(定点当たり26.6)で、前週比76%と減少した。前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症で、減少した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナであった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【RSウイルス感染症】
・報告数は48人(1.3)で、前週比145%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値(0.93)の約1.4倍と多い。年齢別では1歳が全体の半数を占めた。

過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値。

【手足口病】
・報告数は424人(11.8)で、前週比72%と減少した。流行警報レベル(5.0)を超過している。例年同時期の定点当たり平均値(3.8)の約3.1倍と多い。宮崎市(15.8)、日南(12.7)、延岡(12.5)保健所からの報告が多く、年齢別は1〜2歳が全体の約6割を占めた。

【ヘルパンギーナ】
・報告数は110人(3.1)で、前週比83%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値(2.8)の約1.1倍であった。日向(7.3)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳が全体の約4割を占めた。

基幹定点からの報告

○無菌性髄膜炎:都城保健所管内で1例報告された。0歳で、鼻腔粘液からRSウイルスが検出された。

流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国第32週の発生動向

全数報告の感染症(全国第32週)
定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比90%と減少した。前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症で、減少した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナであった。

手足口病の報告数は27,935人(9.0)で前週比87%と減少し、例年同時期の定点当たり平均値(3.4)の約2.7倍と多い。新潟県(21.0)、山形県(20.2)、宮城県(17.6)からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約半数を占めた。

ヘルパンギーナの報告数は8,160人(2.6)で前週比86%と減少し、例年同時期の定点当たり平均値(2.8)の約0.9倍であった。高知県(5.7)、和歌山県(5.3)、長野県(5.2)からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約半数を占めた。

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