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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2015年第41号

第17巻41号[宮崎県第41週(10/5〜10/11)全国第40週(9/28〜10/4)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県2015年第41週の発生動向

全数報告の感染症(41週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2015年第1週〜41週)

( )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は786人(定点当たり28.4)で、前週比110%と増加した。前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は水痘とヘルパンギーナであった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
・報告数は68人(1.9)で、前週比121%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値(1.1)の約1.7倍であった。年齢別では6〜7歳が全体の約4割を占めた。
過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値。

【感染性胃腸炎】
・報告数は441人(12.3)で、前週比151%と大幅に増加した。例年同時期の定点当たり平均値(5.8)の約2.1倍と多い。小林(34.7)、高千穂(32.0)、中央(28.0)保健所からの報告が多く、年齢別では6カ月〜4歳が全体の約6割を占めた。

【流行性耳下腺炎】
・報告数は30人(0.83)で、前週比83%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値(1.0)の約0.8倍であった。小林(7.3)保健所からの報告が多く、年齢別では4歳が全体の3割を占めた。

眼科定点からの報告

【流行性角結膜炎】
・報告数は45人(7.5)で、前週比90%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値(2.3)の約3.2倍であった。保健所別報告数の推移及び年齢別割合の推移は下図参照。

基幹定点からの報告

○感染性胃腸炎(ロタウイルス):高鍋保健所管内で1例報告があった。0歳で、便からロタウイルス群別不明が検出された。
○マイコプラズマ肺炎:日向保健所管内で1例報告があった。1〜4歳で、咽頭ぬぐい液から検出された。

流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国第40週の発生動向

全数報告の感染症(全国第40週)
定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比132%と増加した(前週祝日含む)。前週と比較して増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と伝染性紅斑で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。

RSウイルス感染症の報告数は2,643人(0.84)で前週比131%と増加した。山形県(2.5)、徳島県(2.4)、宮崎県(2.3)からの報告が多く、年齢別では6ヵ月〜1歳が全体の約6割を占めた。

流行性角結膜炎の報告数は749人(1.1)で前週比130%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値(0.57)の約1.9倍と多い。宮崎県(8.3)、熊本県(7.6)からの報告が多く、年齢別では30歳代が全体の約3割、1〜5歳が約2割を占めた。

月報告対象疾患の発生動向 <2015年9月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は19人(1.5)で、前月比51%と減少した。また、昨年9月(3.2)の約0.5倍であった。
《疾患別》
○性器クラミジア感染症:報告数9人(0.69)で、前月及び昨年9月の約0.3倍であった。20歳代が全体の約6割を占めた。(男性4人・女性5人)
○性器ヘルペスウイルス感染症:報告数4人(0.31)で、前月の2.0倍、昨年9月の約1.3倍であった。(女性4人)
○尖圭コンジローマ:報告数1人(0.08)で、前月の約0.3倍、昨年9月と同じであった。(女性1人)
○淋菌感染症:報告数5人(0.38)で、前月の約0.8倍、昨年9月の0.6倍であった。20歳代が全体の6割を占めた。(男性5人)

【全国】定点医療機関総数:975

定点医療機関からの報告総数は3,971人(4.1)で、前月比100%と横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症1,984人(2.0)で前月比97%、性器ヘルペスウイルス感染症752人(0.77)で前月106%、尖圭コンジローマ484人(0.50)で前月比104%、淋菌感染症751人(0.77)で前月比99%であった。
薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は19人(2.7)で前月比91%と減少した。また昨年9月(3.0)の約0.9倍であった。
《疾患別》
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数19人(2.7)で、前月及び昨年9月の約0.9倍であった。70歳以上が全体の約7割を占めた。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告はなかった。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告はなかった。

【全国】 定点医療機関総数:472

定点医療機関からの報告総数は1,561人(3.3)で、前月比97%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,410人(3.0)で前月比97%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症126人(0.27)で前月比100%、薬剤耐性緑膿菌感染症25人(0.05)で前月比100%であった。

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