
宮崎県感染症発生動向調査2015年第45号
第17巻45号[宮崎県第45週(11/2〜11/8)全国第44週(10/26〜11/1)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県2015年第45週の発生動向
トピックス
・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数報告の感染症)の届出が宮崎市保健所管内で1例あった。県内での報告は今年8例目、累計27例目となった。患者は80歳代男性で、10月下旬に発症し、数日後に死亡した。ダニの刺し口があり、海外渡航歴はなかった。

全数報告の感染症(45週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核6例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例、つつが虫病4例。
- 5類感染症:報告なし。

全数把握対象疾患累積報告数(2015年第1週〜45週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は797人(定点当たり25.0)で、前週比93%と減少した。前週に比べ増加した主な疾患は咽頭結膜熱と伝染性紅斑と流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患は手足口病であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】
・報告数は490人(13.6)で、前週比96%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値※(10.6)の約1.3倍であった。小林(25.7)保健所からの報告が多く、年齢別では1〜3歳が全体の約4割を占めた。
※過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値。

【流行性耳下腺炎】
・報告数は51人(1.4)で、前週比170%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値※(1.0)の約1.4倍であった。小林(6.3)、延岡(6.0)保健所からの報告が多く、年齢別では4〜6歳が全体の約6割を占めた。
基幹定点からの報告
○マイコプラズマ肺炎:高鍋保健所から4例報告があった。いずれも5〜9歳で、咽頭ぬぐい液からMycoplasma pneumoniaeが検出された。
流行警報・注意報レベル基準値超過疾患
全国第44週の発生動向
全数報告の感染症(全国第44週)
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比104%とほぼ横ばいであった。前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は手足口病であった。
RSウイルス感染症の報告数は4,740人(1.5)で前週比115%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値※(0.88)の約1.7倍であった。山形県(5.8)、福島県(5.2)からの報告が多く、年齢別では1歳が全体の約4割を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は15,919人(5.1)で前週比117%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値※(4.7)の約1.1倍であった。宮崎県(14.2)、福井県(13.8)、鹿児島県(12.0)からの報告が多く、年齢別では1〜3歳が全体の約4割を占めた。
PDFファイルダウンロード