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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2015年第52、53合併号

第17巻52、53合併号[宮崎県第52週(12/21〜12/27)第53週(12/28〜1/ 3)全国 第51週(12/14〜12/20)第52週(12/21〜12/27)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県2015年第52週、53週の発生動向

全数報告の感染症(53週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病13例。
  • 5類感染症:カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例、クロイツフェルト・ヤコブ病1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2015年第1週〜53週)

( )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

第52週

・定点医療機関からの報告総数は827人(定点当たり24.9)で、前週比94%とやや減少した。前週に比べ増加した主な疾患は水痘で、減少した主な疾患は流行性耳下腺炎であった。

第53週

・定点医療機関からの報告総数は461人(定点当たり14.1)で、前週比57%と減少した(年末年始の休診含む)。前週に比べ増加した疾患はインフルエンザで、その他の疾患は減少した。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【インフルエンザ】
・報告数は20人(0.34:流行開始の目安1.0)で、前週比222%と増加した。年齢別では5歳未満が全体の15%、5-9歳が15%、10-14歳が15%、15-19歳が10%、20-59歳が35%、60歳以上が10%であった。

【RSウイルス感染症】
・報告数は47人(1.3)で、前週比63%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値(1.2)の約1.1倍であった。年齢別では1歳以下が全体の約8割を占めた。
過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

・報告数は58人(1.6)で、前週比50%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値(2.2)の約0.8倍であった。年齢別では3〜6歳が全体の約半数を占めた。

【感染性胃腸炎】
・報告数は191人(5.3)で、前週比50%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値(18.1)の約0.3倍であった。年齢別では1〜4歳が全体の約半数を占めた。

【流行性耳下腺炎】
・報告数は55人(1.5)で、前週比82%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値(1.2)の約1.3倍であった。延岡(10.3)保健所からの報告が多く、年齢別では3〜4歳が全体の約4割を占めた。

基幹定点からの報告

●第52週
○マイコプラズマ肺炎:宮崎市保健所から1例報告があった。
10歳代で咽頭ぬぐい液からMycoplasma pneumoniaeが検出された。
●第53週 報告なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 平成28年1月4日までに検出)

細菌

ウイルス

○急性肺炎及び角膜炎を有する小児の咽頭ぬぐい液及び結膜擦過物からアデノウイルス54型(Ad54型)が検出された。Ad54型は近年確認された新しい型であり、流行性角結膜炎の病原体として流行している。全国において2015年に流行性角結膜炎患者から検出されたウイルスをみると、Ad54型が最も多く、全体の約3割を占めていた。Ad54型は院内感染事例も報告されており、感染拡大に注意する必要がある。

全国第51週、52週の発生動向

全数報告の感染症(全国第51週、52週)
第51週

第52週

定点把握の対象となる5類感染症
第51週

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比104%とほぼ横ばいであった。前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザと流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患は手足口病であった。
RSウイルス感染症の報告数6,933人(2.2)で前週比93%とやや減少した。例年同時期の定点当たり平均値(1.5)の約1.5倍であった。愛媛県(6.2)、香川県(5.9)、徳島県(5.4)からの報告が多く、年齢別では6ヵ月〜1歳が全体の約半数を占めた。

第52週

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比94%とやや減少した。前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザと伝染性紅斑で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症であった。
伝染性紅斑の報告数2,616人(0.83)で前週比115%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値(0.22)の約3.8倍であった。山形県(3.1)、大分県(2.4)、北海道(2.2)からの報告が多く、年齢別では4〜6歳が全体の約半数を占めた。

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