所長挨拶 研究所の紹介 発表・調査研究 情報・ニュース 宮崎県感染症情報センター 見学と研修のお申し込み リンク集 お問い合わせ

宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2016年第9号

第18巻9号[宮崎県第9週(2/29〜3/6)全国第8週(2/22〜2/28)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県2016年第9週の発生動向

全数報告の感染症(9週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病1例。
  • 5類感染症:急性脳炎1例、破傷風1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2016年第1週〜第9週)

( )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は3,786人(定点当たり77.3)で、前週比109%とやや増加した。前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザと伝染性紅斑で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【インフルエンザ】
・報告数は3,030人(51.4)で、前週比110%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値(17.7)の約2.9倍であった。延岡(70.9)、中央(64.0)、日向(58.2)保健所からの報告が多く、年齢群別では5歳未満が全体の22%、5-9歳が39%、10-14歳が19%、15-19歳が3%、20-59歳が13%、60歳以上が4%を占めた。詳細後述。
※ 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

【感染性胃腸炎】
・報告数は416人(11.6)で、前週比107%とやや増加した。例年同時期の定点当たり平均値(14.2)の約0.8倍であった。日南(25.0)保健所からの報告が多く、年齢別はグラフに示す。

【流行性耳下腺炎】
・報告数は92人(2.6)で、前週比74%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.77)の約3.3倍であった。延岡(9.3)、小林(8.0)保健所からの報告が多く、年齢別では2〜6歳が全体の約8割を占めた。

基幹定点からの報告

○無菌性髄膜炎:都城保健所から1例報告があった。0〜4歳であった。
○感染性胃腸炎(ロタウイルス):高鍋保健所から5例、日向保健所から1例報告があった。0〜4歳が4例、5〜9歳が2 例で、いずれも病原体の群別は不明であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国第8週の発生動向

全数報告の感染症(全国第8週)
定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比97%とほぼ横ばいであった。前週と比較して大きく増加した疾患はなく、減少した主な疾患はRSウイルス感染症と水痘であった。

インフルエンザの報告数は178,685人(36.1)で前週比97%とほぼ横ばいであった。愛知県(54.3)、愛媛県(53.1)、鹿児島県(49.5)からの報告が多く、23都道府県で前週と比較して増加している。年齢群別では5歳未満が20%、5-9歳が35%、10-14歳が17%、15-19歳が4%、20-59歳が19%、60歳以上が5%であった。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は10,140人(3.2)で前週比98%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値(2.3)の約1.4倍であった。山形県・鳥取県(各8.0)、宮城県(7.3)からの報告が多く、年齢別では4〜6歳が全体の約4割を占めた。


宮崎県感染症週報[第18巻8号]の病原体検出情報において、インフルエンザの検出数に誤りがございました。AH1pdm09型が3例、B型(ビクトリア系統)及びB型(山形系統)が各2例ずつと掲載していましたが、正しくはインフルエンザAH1pdm09型が2例、B型(ビクトリア系統)及びB型(山形系統)が各1例ずつです。お詫びして訂正いたします。

インフルエンザ情報《県内第9週、全国第8週(再掲)》

県内第9週インフルエンザ発生動向

2016年2月29日〜3月6日までの1週間で3,030人(定点当たり51.4)の報告があった。前週の約1.1倍と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(17.7)の約2.9倍であった(図1)。保健所別は延岡(70.9)、中央(64.0)、日向(58.2)保健所からの報告が多く(図2)、年齢群別では5歳未満が全体の22%、5-9歳が39%、10-14歳が19%、15-19歳が3%、20-59歳が13%、60歳以上が4%を占めた(図3)。

全国第8週インフルエンザ発生動向

2016年2月22日〜2月28日までの1週間で178,685人(36.1)で、前週比97%とほぼ横ばいであった。前週と比較して増加したのは23都道府県で、特に愛知県(54.3)、愛媛県(53.1)、鹿児島県(49.5)からの報告が多い。年齢群別では5歳未満が20%、5-9歳が35%、10-14歳が17%、15-19歳が4%、20-59歳が19%、60歳以上が5%であった。

PDFファイルダウンロード


宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930