
宮崎県感染症発生動向調査2017年第31号
第19巻31号[宮崎県第31週(7/31〜8/6)全国第30週(7/24〜7/30)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第31週の発生動向
トピックス
重症熱性血小板減少症候群(全数報告の感染症)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の報告が宮崎市保健所から1例報告があった。県内での報告は今年9例目で、累計45例(平成25年3月届出開始以降)である。患者は70歳代の女性で、発症は7月下旬である。ダニの刺し口は確認できず、海外渡航歴はなかった。

全数報告の感染症(31週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核2例。
- 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
- 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例、レジオネラ症2例。
- 5類感染症:アメーバ赤痢1例、カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2017年第1週〜31週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関からの報告総数は981人(定点当たり29.2)で、前週比86%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナである。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【手足口病】
報告数は303人(8.4)で、前週比73%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(6.0)の約1.4倍である。延岡(15.3)、小林(14.0)、日向(13.0)保健所からの報告が多く、年齢別は6ヶ月〜2歳が全体の約7割を占めた。
【ヘルパンギーナ】
報告数は199人(5.5)で、前週比77%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(3.9)の約1.4倍である。延岡(15.3)、日向(13.5)、中央(11.0)保健所からの報告が多く、年齢別は1〜2歳が全体の約半数を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患
全国2017年第30週の発生動向
全数報告の感染症(全国第30週)
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比110%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症、手足口病及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患はなかった。
手足口病の報告数は31,009人(9.8)で前週比110%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(4.3)の約2.3倍である。福井県(25.5)、新潟県(20.6)、石川県(18.7)からの報告が多く、年齢別では1〜2歳が全体の約6割を占めた。
RSウイルス感染症の報告数は3,306人(1.1)で前週比148%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.21)の5.0倍である。福島県(3.0)、鳥取県(2.5)、沖縄(2.2)からの報告が多く、年齢別では6ヶ月〜1歳が全体の約6割を占めた。
* 過去5 年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
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