
宮崎県感染症発生動向調査2017年第35号
第19巻35号[宮崎県第35週(8/28〜9/3)全国第34週(8/21〜8/27)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第35週の発生動向
トピックス
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数報告の感染症)
延岡保健所から1例報告があった。県内での報告は今年12例目で、累計48例(平成25年3月届出開始以降)である。患者は70歳代の女性で、発症は8月下旬である。ダニの刺し口は確認できず、海外渡航歴もなかった。

全数報告の感染症(35週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核4例。
- 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
- 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例、レジオネラ症1例、レプトスピラ症1例。
- 5類感染症:急性脳炎1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2017年第1週〜35週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関からの報告総数は890人(定点当たり27.8)で、前週比118%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症と咽頭結膜熱で、減少した主な疾患は水痘と手足口病である。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】
報告数は207人(5.8)で、前週比233%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(2.6)の約2.2倍である。日南(9.3)、都城(8.8)、日向(8.5)保健所からの報告が多く、年齢別は6ヶ月〜1歳が全体の約7割を占めた。
【ヘルパンギーナ】
報告数は143人(4.0)で、前週比101%とほぼ横ばいであったが、例年同時期の定点当たり平均値*(1.6)の約2.5倍である。延岡(11.5)、日向(6.8)、小林、中央(各4.0)保健所からの報告が多く、年齢別は1〜2歳が全体の約6割を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患
全国2017年第34週の発生動向
全数報告の感染症(全国第34週)
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比113%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はインフルエンザと咽頭結膜熱である。
RSウイルス感染症の報告数は6,601人(2.1)で前週比120%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.44)の約4.8倍である。徳島県(4.6)、山形県、新潟県(各4.3)からの報告が多く、年齢別では6ヶ月〜2歳が全体の約8割を占めた。
* 過去5 年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
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