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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2017年第41号

第19巻41号[宮崎県第41週(10/9〜10/15)全国第40週(10/2〜10/8)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第41週の発生動向

全数報告の感染症(41週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:日本紅斑熱1例、レジオネラ症1例、レプトスピラ症1例。
  • 5類感染症:報告なし。

全数把握対象疾患累積報告数(2017年第1週〜41週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は516人(定点当たり17.7)で、前週比87%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は流行性耳下腺炎と流行性角結膜炎で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎である。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【咽頭結膜熱】
報告数は46人(1.3)で、前週比98%と横ばいであったが、例年同時期の定点当たり平均値*(0.72)の約1.8倍である。都城(5.5)、小林(1.3)保健所からの報告が多く、年齢別は別グラフに示す。

【RSウイルス感染症】
報告数は93人(2.6)で、前週比60%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(2.6)と同率である。延岡(7.8)、高千穂(6.0)、日向(4.5)保健所からの報告が多く、年齢別は6ヶ月〜1歳が全体の約6割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

〇無菌性髄膜炎:日南保健所から報告があった。5〜9歳が1例であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国2017年第40週の発生動向

全数報告の感染症(全国第40週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比94%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は咽頭結膜熱とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症と手足口病である。

咽頭結膜熱の報告数は1,377人(0.44)で前週比107%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.25)の約1.8倍である。北海道(1.7)、山形県、宮崎県、鹿児島県(1.3)からの報告が多く、年齢別では1〜4歳が全体の約7割を占めた。

* 過去5 年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2017年9月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は38人(2.9)で、前月比152%と増加した。また、昨年9月(2.7)の約1.1倍である。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数21人(1.6)で、前月及び昨年9月の約1.1倍である。10〜20歳代が全体の約6割を占めた。(男性12人・女性9人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数7人(0.54)で、昨年9月の3.5倍である。20歳代が全体の約6割を占めた。(女性7人)(前月報告なし。)
  • 尖圭コンジローマ
    報告数1人(0.08)で、前月の0.5倍、昨年9月の約0.3倍である。(男性1人)
  • 淋菌感染症
    報告数9人(0.69)で、前月の3.0倍、昨年9月の0.9倍である。(男性9人)

【全国】定点医療機関総数:989
定点医療機関からの報告総数は4,175人(4.2)で、前月比100%と横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,248人(2.3)で前月比105%、性器ヘルペスウイルス感染症722人(0.73)で前月比94%、尖圭コンジローマ467人(0.47)で前月比98%、淋菌感染症738人(0.75)で前月比95%である。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は27人(3.9)で前月比129%と増加した。また昨年9月(1.7)の約2.3倍である。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数26人(3.7)で、前月の約1.2倍、昨年9月の約2.2倍である。70歳以上が全体の約半数を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告数1人(0.14)で、70歳以上である。(前月及び昨年9月報告なし。)
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:474
定点医療機関からの報告総数は1,527人(3.2)で、前月比102%と横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,356人(2.9)で前月比103%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症165人(0.35)で前月比97%、薬剤耐性緑膿菌感染症6人(0.01)で前月比50%である。

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