
宮崎県感染症発生動向調査2018年第13号
第20巻第13号[宮崎県第13週(3/26〜4/1)全国第12週(3/19〜3/25)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第13週の発生動向
トピックス
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
(全数報告の感染症)の報告が日南保健所から1例あった。患者は80歳代男性で、3月中旬に発症し、数日後に死亡した。ダニの刺し口は確認出来ず、海外渡航歴は無い。県内での報告は今年初めてで、累計50例(平成25年3月届出開始以降)となった。

全数報告の感染症(13週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核2例。
- 3類感染症:報告なし
- 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例。
- 5類感染症:百日咳3例。

全数把握対象疾患累積報告数(2018年第1週〜13週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関からの報告総数は824人(定点当たり24.6)で、前週比90%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症と手足口病で、減少した主な疾患はインフルエンザと咽頭結膜熱である。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】
報告数は48人(1.3)で、前週比178%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.92)の約1.5倍である。日向(3.0)、都城(2.5)、宮崎市(1.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は2歳未満が全体の約9割を占めている。
【手足口病】
報告数は63人(1.8)で、前週比117%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.70)の約2.5倍である。中央(6.0)、高鍋(3.5)、宮崎市(2.9)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜3歳が全体の約7割を占めている。


*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値
基幹定点からの報告
- 感染性胃腸炎(ロタウイルス)
日向保健所から16 例報告があり、いずれも10歳未満である。なお、病原体の群別は不明である。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患
全国2018年第12週の発生動向
全数報告の感染症(全国第12週)
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比77%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は水痘で、減少した主な疾患はインフルエンザとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎である。
RSウイルス感染症の報告数は1,208 人(0.38)で前週比86%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(0.25)の約1.5倍である。沖縄県(1.3)、鹿児島県(1.2)、福岡県(1.0)からの報告が多く、年齢群別では3歳未満が全体の約9割を占めている。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
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