• 重症熱性血小板減少症候群（SFTS）
  （全数報告の感染症）の報告が宮崎市からあった。患者は80歳代男性で、発症は5月中旬であり、ダニの刺し口は確認出来なかった。県内での報告は今年6例目で、累計55例（平成25年3月届出開始以降）となった。
  

• 1類感染症：報告なし。
• 2類感染症：結核2例。3類感染症：報告なし。
• 4類感染症：重症熱性血小板減少症候群1例、レジオネラ症1例。
• 5類感染症：カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例、水痘(入院例)1例、百日咳13例。
  

( 　 )内は今週届出分、再掲

定点医療機関からの報告総数は987人（定点当たり29.8）で、前週比103％とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は咽頭結膜熱で、減少した主な疾患はインフルエンザである。

【咽頭結膜熱】
報告数は52人(1.5)で、前週比167％と増加し、例年同時期の定点当たり平均値＊(1.0)の約1.4倍である。中央(4.0)、延岡、日南(2.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳以下が全体の約7割を占めている。

【手足口病】
報告数は281人(8.0)で、前週比96％とほぼ横ばいであったが、例年同時期の定点当たり平均値＊(1.8)の約4.4倍である。延岡(14.5)、小林(12.7)、日向(10.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜4歳が全体の約8割を占めている。

＊過去5年間の当該週、前週、後週（計15週）の平均値

報告なし。

麻しんの報告数は16例であった。福岡県（10例）、大阪府、沖縄県（各2例）、千葉県、愛知県（各1例）から報告があり、20歳代（6例）、30歳代（4例）、10歳未満（3例）、10歳代（2例）、40歳代（1例）である。第1週から第20週までの累積報告数は162例となり、沖縄県（88例）、愛知県（25例）、福岡県（17例）、東京都（11例）が多い。

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比108％と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は手足口病と伝染性紅斑で、減少した主な疾患は水痘である。

RSウイルス感染症の報告数は951人(0.30)で前週比120％と増加し、例年同時期の定点当たり平均値＊(0.13)の約2.3倍である。沖縄県(1.9)、新潟県(1.1)、北海道(0.94)、福島県(0.90)からの報告が多く、年齢群別では1歳以下が全体の約7割を占めている。

流行性角結膜炎の報告数は766人(1.1)で前週比94％と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値＊(0.67)の約1.6倍である。新潟県、神奈川県(各2.9)、熊本県(2.7)、福岡県(2.5)からの報告が多く、年齢群別では10歳以下が全体の約3割を占めている。

＊ 過去5年間の当該週、前週、後週（計15 週）の平均値

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宮崎県感染症週報2018年第21号（PDFファイル / 507KB）

宮崎県内の患者発生状況（定点把握対象疾患（週報）（PDFファイル / 387KB）

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