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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2019年第4号

第21巻第4号[宮崎県4週(1/21〜1/27)全国第3週(1/14〜1/20)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第4週の発生動向

全数報告の感染症(4週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核7例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症: つつが虫病1例。
  • 5類感染症:侵襲性肺炎球菌感染症1例、百日咳7例。


全数把握対象疾患累積報告数(2019年第4週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は3,936人(定点当たり79.4)で、前週比105%と増加した。なお、前週に比べ増加した疾患は伝染性紅斑とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症である。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【インフルエンザ】
報告数は3,210人(55.3)で、前週比101%とほぼ横ばいで、例年同時期の定点当たり平均値*(50.8)の約1.1倍である。高千穂(68.5)、都城(67.6)、中央 (67.0)、延岡(64.1)保健所からの報告が多く、年齢群別では10歳未満が全体の約5割を占めている。

【感染性胃腸炎】
報告数は469人(13.0)で、前週比116%と増加しており、例年同時期の定点当たり平均値*(11.7)の約1.1倍である。小林(34.7)、日南(23.0)、都城(20.7)保健所からの報告が多く、年齢群別では1〜3歳が全体の約4割を占めている。


*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 平成31年1月28日までに検出)

細菌

報告なし。

ウイルス

インフルエンザと診断された8名からインフルエンザウイルスが分離された。2019年1月29日現在の全国のインフルエンザウイルス分離・検出情報をみるとAH1pdm09が最も多く、次いでAH3、B型の順となっている。当所では今シーズンに入り、AH1pdm09が6件、AH3が5件、B型(ビクトリア系統)が2件分離されており、AH1pdm09がやや多い傾向となっている。全国的にインフルエンザが流行しているため、手洗いうがいやマスクの着用など感染予防策をとることが重要である。 

全国2019年第3週の発生動向

全数報告の感染症(全国第3週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比125%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザと手足口病で、減少した主な疾患は水痘と咽頭結膜熱である。

インフルエンザの報告数は267,596人(53.9)で前週比140%と増加しており、例年同時期の定点当たり平均値*(26.9)の2倍である。愛知県(81.9)、埼玉県(70.0)からの報告が多く、年齢群別では10歳未満が全体の約5割を占めている。

伝染性紅斑の報告数は2,804人(0.88)で前週比88%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(0.31)の約2.8倍である。宮城県(4.4)、新潟県(2.6)、山形県(2.4)からの報告が多く、年齢群別では3〜6歳が全体の約6割を占めている。

手足口病の報告数は539人(0.17)で前週比121%と増加しており、例年同時期の定点当たり平均値*(0.16)の約1.1倍である。沖縄県(0.79)、徳島県(0.70)、鳥取県(0.68)からの報告が多く、年齢群別では1歳が全体の約4割を占めている。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

インフルエンザ情報《県内第4週、全国第3週(再掲)》

県内第4週インフルエンザ発生動向

2019年1月21日〜1月27日までの1週間で3,210人(55.3)の報告があった。前週の約1.0倍と横ばいで、例年同時期の定点当たり平均値*(50.8)の約1.1倍である(図1)。保健所別推移を図2に示す。年齢群別では5歳未満が全体の23%、5-9歳が30%、10-14歳が17%、15-19歳が5%、20-59歳が18%、60歳以上が7%を占めている(図3)。

全国第3週インフルエンザ発生動向

2019年1月14日〜1月20日までの1週間で267,596人(53.9)の報告があり、前週の約1.4倍と増加した。愛知県(81.9)、埼玉県(70.0)、 静岡県(69.4)からの報告が多い。年齢群別では5歳未満が全体の20%、5-9歳が26%、10-14歳が15%、15-19歳が5%、20-59歳が25%、60歳以上が9%である。

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