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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2019年第6号

第21巻第6号[宮崎県6週(2/4〜2/10)全国第5週(1/28〜2/3)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第6週の発生動向

全数報告の感染症(6週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:百日咳5例。


全数把握対象疾患累積報告数(2019年第6週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は2,389人(定点当たり51.7)で、前週比72%と減少した。なお、前週に比べ増加した疾患は特になく、減少した主な疾患は水痘とインフルエンザである。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【インフルエンザ】
報告数は1,790人(30.9)で、前週比65%と減少しており、例年同時期の定点当たり平均値*(40.2)の約0.8倍である。中央 (44.5)、都城(41.4)、高千穂(39.0)保健所からの報告が多く、年齢群別では10歳未満が全体の約6割を占めている。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は117人(3.3)で、前週比88%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(2.2)の約1.5倍である。延岡(8.0)、小林(5.7)保健所からの報告が多く、年齢群別では3〜6歳が全体の約6割を占めている。


*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 平成31年2月11日までに検出)

細菌

ウイルス

インフルエンザと診断された7名からインフルエンザウイルスが分離された。全国のインフルエンザウイルス分離・検出状況をみると、2019年2月8日現在、AH3とAH1pdm09が同様の割合で多く、B型(ビクトリア系統、山形系統)は少数となっている。本県における今シーズンの検出状況をみると、AH1pdmが9件、AH3が9件、B(ビクトリア系統)が2件検出されており、全国と同様の傾向を示している。 

全国2019年第5週の発生動向

全数報告の感染症(全国第5週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比79%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患は水痘とインフルエンザである。

インフルエンザの報告数は214,592人(43.2)で前週比76%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(35.6)の約1.2倍である。埼玉県(65.7)、新潟県(62.5)、宮城県(58.8)からの報告が多く、年齢群別では10歳未満が全体の約5割を占めている。

伝染性紅斑の報告数は2,313人(0.73)で前週比84%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(0.26)の約2.8倍である。宮城県(3.2)、山形県(2.0)からの報告が多く、年齢群別では3〜6歳が全体の約6割を占めている。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向<2019年1月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は32人(2.5)で、前月比100%と横ばいであった。また、昨年1月(1.9)の128%である。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数15人(1.2)で、前月の約0.7倍、昨年1月の約0.8倍である。20歳代が全体の6割を占めている。(男性5人・女性10人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数4人(0.31)で、前月及び昨年1月の2.0倍である。(女性4人)
  • 尖圭コンジローマ
    報告数2人(0.15)である(前月及び昨年報告なし)。(女性2人)
  • 淋菌感染症
    報告数11人(0.85)で、前月の約1.2倍、昨年1月の約3.7倍である。(男性8人・女性3人)

【全国】定点医療機関総数:983
定点医療機関からの報告総数は4,230人(4.3)で、前月比109%と増加した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,176人(2.2)で前月比106%、性器ヘルペスウイルス感染症728人(0.74)で前月比97%、尖圭コンジローマ578人(0.59)で前月比141%、淋菌感染症748人(0.76)で前月比110%である。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は14人(2.0)で、前月比82%と減少した。また、昨年1月(2.1)の93%である。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数14人(2.0)で、前月の約0.8倍、昨年1月の約0.9倍である。70歳以上が全体の約7割を占めている。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:479

定点医療機関からの報告総数は1,594人(3.3)で、前月比108%と増加した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,405人(2.9)で前月比105%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症178人(0.37)で前月比142%、薬剤耐性緑膿菌感染症11人(0.02)で前月と同率である。

インフルエンザ情報《県内第6週、全国第5週(再掲)》

県内第6週インフルエンザ発生動向

2019年2月4日〜2月10日までの1週間で1,790人(30.9)の報告があった。前週の約0.7倍と減少しており、例年同時期の定点当たり平均値*(40.2)の約0.8倍である(図1)。保健所別推移を図2に示す。年齢群別では5歳未満が全体の26%、5-9歳が29%、10-14歳が16%、15-19歳が5%、20-59歳が17%、60歳以上が7%を占めている(図3)。

全国第5週インフルエンザ発生動向

2019年1月28日〜2月3日までの1週間で214,592人(43.2)の報告があり、前週の約0.8倍と減少した。埼玉県(65.7)、新潟県(62.5)、宮城県(58.8)からの報告が多い。年齢群別では5歳未満が全体の21%、5-9歳が28%、10-14歳が16%、15-19歳が4%、20-59歳が22%、60歳以上が9%である。

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