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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2019年第9号

第21巻第9号[宮崎県9週(2/25〜3/3)全国第8週(2/18〜2/24)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第9週の発生動向

トピックス
  • インフルエンザ(定点把握対象)
    インフルエンザの定点当たり報告数が8.75と前週の約0.6倍に減少し、今シーズン流行期に入って初めて流行警報レベル終息基準値(10.0)を下回りました(詳細後述)。
全数報告の感染症(9週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:侵襲性肺炎球菌感染症 1例、百日咳5例。


全数把握対象疾患累積報告数(2019年第9週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は1,128人(定点当たり26.1)で、前週比81%と減少した。なお、前週に比べ増加した疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患はインフルエンザと水痘である。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【インフルエンザ】
報告数は516人(8.8)で、前週比62%と減少しており、例年同時期の定点当たり平均値*(25.3)の約0.4倍である。延岡(14.4)、都城(10.1)、宮崎市(10.0)保健所からの報告が多く、年齢群別では10歳未満が全体の約半数を占めている。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は149人(4.1)で、前週比126%と増加しており、例年同時期の定点当たり平均値*(2.0)の約2.1倍である。延岡(7.3)、高鍋(7.0)保健所からの報告が多く、年齢群別では3〜6歳が全体の約6割を占めている。


*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○感染性胃腸炎(ロタウイルス):日南保健所から2例報告があった。0〜4歳で、病原体の群別は不明である。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国2019年第8週の発生動向

全数報告の感染症(全国第8週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比92 %と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎及び伝染性紅斑で、減少した主な疾患はインフルエンザである。

インフルエンザの報告数は44,601人(9.0)で前週比72%と減少しており、例年同時期の定点当たり平均値*(22.9)の約0.4倍である。山形県(16.7)、福島県(16.6)、新潟県(15.4)からの報告が多く、年齢群別では10歳未満が全体の約5割を占めている。

感染性胃腸炎の報告数は18,999人(6.0)で前週比118%と増加しており、例年同時期の定点当たり平均値*(6.1)の約1.0倍である。愛媛県(11.2)、宮崎県(10.6)、大分県(10.5)からの報告が多く、年齢群別では1〜2歳が全体の約2割を占めている。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

インフルエンザ情報《県内第9週、全国第8週(再掲)》

県内第9週インフルエンザ発生動向

2019年2月25日〜3月3日までの1週間で516人(8.8)の報告があった。前週の約0.6倍と減少しており、例年同時期の定点当たり平均値*(25.3)の約0.4倍である(図1)。保健所別推移を図2に示す。年齢群別では5歳未満が全体の25%、5-9歳が29%、10-14歳が19%、15-19歳が3%、20-59歳が19%、60歳以上が5%を占めている(図3)。

全国第8週インフルエンザ発生動向

2019年2月18日〜2月24日までの1週間で44,601人(9.0)の報告があり、前週の約0.7倍と減少した。山形県(16.7)、福島県(16.6)、新潟県(15.4)からの報告が多い。年齢群別では5歳未満が全体の22%、5-9歳が27%、10-14歳が15%、15-19歳が4%、20-59歳が22%、60歳以上が10%である。

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