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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2019年第11号

第21巻第11号[宮崎県第11週(3/11〜3/17)全国第10週(3/4〜3/10)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第11週の発生動向

全数報告の感染症(11週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:カルバペネム耐性腸内細菌感染症 1例、クリプトスポリジウム症1例、百日咳9例。


全数把握対象疾患累積報告数(2019年第11週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は870人(定点当たり22.4)で、前週比104%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した疾患は咽頭結膜熱とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患はインフルエンザと水痘である。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は149人(4.1)で、前週比122%と増加しており、例年同時期の定点当たり平均値*(2.1)の約2.0倍である。延岡(7.3)、宮崎市(6.4)保健所からの報告が多く、年齢群別では3〜6歳が全体の約6割を占めている。

【感染性胃腸炎】
報告数は320人(8.9)で、前週比100%と横ばいで、例年同時期の定点当たり平均値*(11.3)の約0.8倍である。小林(23.7)、日南(19.0)保健所からの報告が多く、年齢群別では1〜3歳が全体の約4割を占めている。


*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○感染性胃腸炎(ロタウイルス):報告数は6例で、日南(3例)、宮崎市(2例)、延岡(1例)保健所からの報告であった。0〜4歳が4例、5〜9歳が2例で、病原体の群別は不明である。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国2019年第10週の発生動向

全数報告の感染症(全国第10週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比91%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と水痘で、減少した主な疾患はインフルエンザである。

RSウイルス感染症の報告数は1,471人(0.46)で前週比98%とほぼ横ばいであったが、例年同時期の定点当たり平均値*(0.34)の約1.4倍である。山口県・徳島県(各1.9)、和歌山県(1.6)からの報告が多く、年齢群別では0〜2歳が全体の約8割を占めている。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は9,079人(2.9)で前週比106%と増加しており、例年同時期の定点当たり平均値*(2.7)の約1.1倍である。岩手県(6.0)、北海道(5.6)、山形県(5.2)からの報告が多く、年齢群別では4〜6歳が全体の約4割を占めている。

伝染性紅斑の報告数は1,715人(0.54)で前週比95%とほぼ横ばいであったが、例年同時期の定点当たり平均値*(0.21)の約2.6倍である。山形県(1.9)、石川県(1.7)、新潟県(1.6)からの報告が多く、年齢群別では3〜6歳が全体の約6割を占めている。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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