
宮崎県感染症発生動向調査2019年第15号
第21巻第15号[宮崎県第15週(4/8〜4/14)全国第14週(4/1〜4/7)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第15週の発生動向
全数報告の感染症(15週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核5例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:報告なし。
- 5類感染症:百日咳2例

全数把握対象疾患累積報告数(2019年第1週〜15週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関からの報告総数は767人(定点当たり23.7)で、前週比125%と増加した。なお、前週に比べ増加した疾患は手足口病と流行性角結膜炎で、減少した主な疾患は水痘と伝染性紅斑である。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】
報告数は259人(7.4)で、前週比110%と増加しているが、例年同時期の定点当たり平均値*(11.6)の約0.6倍である。日南(24.3)、小林(8.5)、都城(7.2)保健所からの報告が多く、年齢群別では1〜4歳が全体の約半数を占めている。
【手足口病】
報告数は126人(3.6)で、前週比197%と増加しており、例年同時期の定点当たり平均値*(1.7)の約2.1倍である。都城(10.3)、延岡(6.5)、小林(4.5)保健所からの報告が多く、年齢群別では1歳が全体の約6割を占めている。


*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値
基幹定点からの報告
感染性胃腸炎(ロタウイルス):
報告数は3例で宮崎市保健所からの報告であった。
0〜4歳、50歳代、70歳代で、病原体の群別は不明である。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患
全国2019年第14週の発生動向
全数報告の感染症(全国第14週)
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比98%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患は伝染性紅斑で、減少した主な疾患はインフルエンザと咽頭結膜熱である。
RSウイルス感染症の報告数は1,393人(0.44)で前週比90%と減少しているが、例年同時期の定点当たり平均値*(0.24)の約1.8倍である。山口県、徳島県(各1.3)、和歌山県(1.2)からの報告が多く、年齢群別では1歳以下が全体の約7割を占めている。
伝染性紅斑の報告数は1,782人(0.56)で前週比112%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.22)の約2.6倍である。石川県(1.9)、福岡県(1.0)、青森県(0.98)からの報告が多く、年齢群別では4〜6歳が全体の約半数を占めている。
。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
月報告対象疾患の発生動向<2019年3月>
性感染症
【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は31人(2.4)で、前月比100%と横ばいであった。また、昨年3月(2.4)の100%である。
《疾患別》
- 性器クラミジア感染症
報告数20人(1.5)で、前月及び昨年3月の約0.9倍である。20歳代が全体の約半数を占めている。(男性8人・女性12人)
- 性器ヘルペスウイルス感染症
報告数5人(0.38)で、昨年3月の約1.3倍である。(男性1人・女性4人)(前月報告なし)
- 尖圭コンジローマ
報告数2人(0.15)で、前月及び昨年3月の2.0倍である。(男性1人・女性1人)
- 淋菌感染症
報告数4人(0.31)で、前月の0.5倍、昨年3月と同率である。(男性2人・女性2人)

【全国】定点医療機関総数:981
定点医療機関からの報告総数は4,164人(4.3)で、前月比109%と増加した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,229人(2.3)で前月比111%、性器ヘルペスウイルス感染症782人(0.80)で前月比104%、尖圭コンジローマ497人(0.51)で前月比116%、淋菌感染症656人(0.67)で前月比106%である。
薬剤耐性菌
【宮崎県】 定点医療機関総数:7
医療機関からの報告総数は11人(1.6)で、前月比110%と増加した。また、昨年3月(2.6)の61%である。
《疾患別》
- メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
報告数11人(1.6)で、前月の1.1倍、昨年3月の約0.6倍である。70歳以上が全体の約7割を占めている。
- ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
報告なし。
- 薬剤耐性緑膿菌感染症
報告なし。
【全国】 定点医療機関総数:477
定点医療機関からの報告総数は1,419人(3.0)で、前月比101%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,292人(2.7)で前月比103%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症120人(0.25)で前月比83%、薬剤耐性緑膿菌感染症7人(0.01)で前月比50%である。
PDFファイルダウンロード