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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2019年第16号

第21巻第16号[宮崎県第16週(4/15〜4/21)全国第15週(4/8〜4/14)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第16週の発生動向

全数報告の感染症(16週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、侵襲性肺炎球菌感染症1例、梅毒1例、百日咳4例。


全数把握対象疾患累積報告数(2019年第1週〜第16週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は849人(定点当たり25.2)で、前週比107%と増加した。なお、前週に比べ増加した疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と伝染性紅斑及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患はインフルエンザと流行性角結膜炎である。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】

報告数は246人(7.0)で、前週比95%と減少しており、例年同時期の定点当たり平均値*(12.5)の約0.6倍である。日南(24.0)、高千穂(12.0)、小林(9.0)保健所からの報告が多く、年齢群別では1〜4歳が全体の約半数を占めている。

【手足口病】

報告数は131人(3.7)で、前週比104%とほぼ横ばいであり、例年同時期の定点当たり平均値*(2.1)の約1.8倍である。都城(12.7)、延岡(6.0)、中央(4.0)保健所からの報告が多く、年齢群別では1歳が全体の約6割を占めている。


*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 平成31年4月22日までに検出)

細菌

ウイルス

  • 上下気道炎、鼻水症状のある幼児からパラインフルエンザウイルス1型・3型が検出された。パラインフルエンザウイルスは1型から4型に分類され、主に1型から3型が乳幼児において呼吸器症状を起こす。パラインフルエンザウイルスは年間を通して検出されるが、3型は春に多く見られるため今後の動向に注意が必要である。
  • インフルエンザと診断された8名からインフルエンザウイルスが分離された。本県では今シーズンAH3が27件、H1pdm09が22件、B型(ビクトリア系統)が2件検出されている。

全国2019年第15週の発生動向

全数報告の感染症(全国第15週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比115%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎及び手足口病で、減少した主な疾患は流行性角結膜炎である。

RSウイルス感染症の報告数は1,652 人(0.52)で前週比118%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.24)の約2.2 倍である。徳島県(1.9)、和歌山県(1.7)、山口県(1.3)からの報告が多く、年齢群別では1 歳以下が全体の約8 割を占めている。

感染性胃腸炎の報告数は19,965 人(6.3)で前週比118%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(5.9)の約1.1 倍である。鹿児島県(9.6)、福岡県(9.0)、奈良県(8.9)からの報告が多く、年齢群別では1〜4 歳が全体の約半数を占めている。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

次回の感染症週報は祝日の関係上、5月10日発出となります。ご了承ください。

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