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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2019年第19号

第21巻第19号[宮崎県第19週(5/6〜5/12)全国第18週(4/29〜5/5)]

 

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第19週の発生動向

全数報告の感染症(19週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:日本紅斑熱1例。
  • 5類感染症:後天性免疫不全症候群1例、侵襲性肺炎球菌感染症1例、百日咳6例


全数把握対象疾患累積報告数(2019年第1週〜第19週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は571人(定点当たり17.0)で、前週比127%と増加した(祝祭日の休診含む)。なお、前週に比べ増加した疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はインフルエンザと咽頭結膜熱である。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】

報告数は224人(6.4)で、前週比176%と増加しており、例年同時期の定点当たり平均値*(10.4)の約0.6倍である。中央(14.0)、日南(13.0)、小林(11.0)保健所からの報告が多く、年齢群別では1歳以下が全体の約3割を占めている。

【手足口病】

報告数は140人(4.0)で、前週比92%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(2.4)の約1.7倍である。延岡(6.5)、日向(5.8)、日南(5.7)保健所からの報告が多く、年齢群別では2歳以下が全体の約9割を占めている。

 


*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告
報告なし。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国2019年第18週の発生動向

全数報告の感染症(全国第18週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比35%と減少した(祝祭日の休診含む)。なお、前週と比較して増加した主な疾患はなく、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎である。
RSウイルス感染症の報告数は696人(0.24)で前週比43%と減少し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.18)の約1.3倍である。和歌山県(0.93)、沖縄県(0.83)、福井県(0.65)からの報告が多く、年齢群別では1歳以下が全体の約8割を占めている。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向<2019年4月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は32人(2.5)で、前月比103%と横ばいであった。また、昨年4月(2.9)の84%である。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数19人(1.5)で、前月とほぼ同率、昨年4月の約0.8倍である。
    20歳代が全体の約4割を占めている。(男性7人・女性12人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数6人(0.46)で、前月の1.2倍、昨年4月の0.6倍である。
    (男性2人・女性4人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数1人(0.08)で、前月の0.5倍、昨年4月と同率である。(女性1人)
  • 淋菌感染症:報告数6人(0.46)で、前月の1.5倍、昨年4月の2.0倍である。(男性4人・女性2人)

【全国】定点医療機関総数:977
定点医療機関からの報告総数は4,005人(4.1)で、前月比97%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,123人(2.2)で前月比96%、性器ヘルペスウイルス感染症738人(0.76)で前月比95%、尖圭コンジローマ464人(0.47)で前月比92%、淋菌感染症680人(0.70)で前月比105%である。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は16人(2.3)で、前月比146%と増加した。また、昨年4月(2.6)の89%である。
《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数15人(2.1)で、前月の約1.4倍、昨年4月の約1.1倍である。70歳以上が全体の約半数を占めている。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告数1人(0.14)で、昨年4月の約0.3倍である。
    (前月報告なし)
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:478
定点医療機関からの報告総数は1,483人(3.1)で、前月比104%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,328人(2.8)で前月比103%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症145人(0.30)で前月比120%、薬剤耐性緑膿菌感染症10人(0.02)で前月比200%である。

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