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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2019年第22号

第21巻第22号[宮崎県第22週(5/27〜6/2)全国第21週(5/20〜5/26)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第22週の発生動向

トピックス
  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

    (全数報告の感染症)の報告が日南保健所管内からあった。患者は60歳代女性で、発症は5月下旬である。ダニの刺し口は確認出来なかった。県内での報告は今年4例目で、累計65例(平成25年3月届出開始以降)となった。


全数報告の感染症(22週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核10例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症2例。
  • 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群 1例。
  • 5類感染症:カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例、急性脳炎1例、 劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、
    梅毒1例、百日咳4例。


全数把握対象疾患累積報告数(2019年第1週〜第22週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は1,005人(定点当たり28.5)で、前週比96%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナであった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】

報告数は225人(6.3)で、前週比109%と増加しており、例年同時期の定点当り平均値*(10.2)の約0.6倍である。高千穂(20.0)、日南(9.3)、中央(9.0)保健所からの報告が多く、年齢群別では1〜4歳が全体の約半数を占めている。

【手足口病】

報告数は407人(11.3)で、前週比86%と減少しており、例年同時期の定点当たり平均値*(3.9)の約2.9倍である。日南(32.7)、中央(27.0)、宮崎市(11.8)保健所からの報告が多く、年齢群別では1〜2歳が全体の約6割を占めている。


*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告
感染性胃腸炎(ロタウイルス):

報告数は2例で宮崎市保健所からの報告であった。 いずれも0〜4歳で、病原体の群別は不明である。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和元年6月3日までに検出)

細菌

ウイルス

手足口病と診断された幼児からコクサッキーウイルスA6型(CA6)が分離された。手足口病は乳幼児を中心に夏季に流行が見られ、CA6、CA10、CA16、エンテロウイルス71(EV71)等が主要な原因ウイルスである。昨シーズンは、全国小児科定点報告において、EV71の発生が最も多く見られたが、徐々にCA6及びCA16による発生に移行した。

全国2019年第21週の発生動向

全数報告の感染症(全国第21週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比101%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患は咽頭結膜熱と手足口病で、減少した主な疾患はインフルエンザである。

手足口病の報告数は4,868人(1.5)で前週比160%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.78)の約2.0倍である。鹿児島県(13.5)、宮崎県(13.1)、福岡県(5.6)からの報告が多く、年齢群別では1歳が全体の約半数を占めている。

伝染性紅斑の報告数は2,608人(0.82)で前週比90%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(0.35)の約2.3倍である。富山県、新潟県(各2.0)、山梨県(1.7)からの報告が多く、年齢群別では3〜5歳が全体の約半数を占めている。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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