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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2019年第30号

第21巻第30号[宮崎県第30週(7/22〜7/28)全国第29週(7/15〜7/21)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第30週の発生動向

全数報告の感染症(30週までに新たに届出のあったもの)
  • 1 類感染症:報告なし。
  • 2 類感染症:結核5 例。
  • 3 類感染症:報告なし。
  • 4 類感染症:報告なし。
  • 5 類感染症:ウイルス性肝炎 2 例、急性脳炎1 例、百日咳6 例。

全数把握対象疾患累積報告数(2019年第1週〜30週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は716 人(定点当たり20.7)で、前週比124%と増加した。なお、前週に比べ増加した疾患は咽頭結膜熱とRSウイルス感染症及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患は感染性胃腸炎と水痘であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【RSウイルス感染症】

報告数は146 人(4.1)で、前週比243%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.90)の約4.5 倍である。延岡(18.3)、中央(7.0)、日向(4.8)保健所からの報告が多く、年齢群別では1 歳が全体の約半数を占めている。

【咽頭結膜熱】

報告数は66 人(1.8)で、前週比199%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.71)の約2.6 倍である。日南(7.7)、小林(3.3)、高鍋(2.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜2 歳が全体の約半数を占めている。


*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和元年7月29日までに検出)

細菌

ウイルス

乳幼児8 名からコクサッキーウイルスA6 型が分離・検出された。全国的に手足口病が流行しており、全国の手足口病患者から分離・検出されたウイルスはコクサッキーウイルスA6 型が最も多くなっている。当所ではコクサッキーウイルスA6 型が2019 年1 月から7 月までに18 件分離・検出されており、全国と同様の傾向を示している。

成人男性から検出された風しんウイルスの遺伝子型は1E であった。全国における2019 年の風しんウイルス検出数は2019 年7 月24 日現在、1E が398 件と最も多く、2B が15 件となっている。首都圏における流行は継続しているため、ワクチン接種歴が不明の場合は抗体検査やワクチン接種の検討が推奨される。

 

全国2019年第29週の発生動向

全数報告の感染症(全国第29週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比89%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎である。

手足口病の報告数は38,035 人(12.0)で前週比95%とほぼ横ばいで、例年同時期の定点当たり平均値*(4.4)の約2.8 倍である。埼玉県(23.0)、福島県(21.1)、山形県(20.4)からの報告が多く、年齢群別では1〜2 歳が全体の約6 割を占めている。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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