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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2019年第34号

第21巻第34号[宮崎県第34週(8/19〜8/25)全国第33週(8/12〜8/18)] 令和元年8月29日

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第34週の発生動向

トピックス
  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

    (全数報告の感染症)の報告が延岡保健所管内から1 例あった。患者は60 歳代の男性で、ダニの刺し口があった。県内での報告は今年7 例目で、累計68 例(平成25 年3 月届出開始以降)となった。


全数報告の感染症(34週までに新たに届出のあったもの)
  • 1 類感染症:報告なし。
  • 2 類感染症:結核2 例。
  • 3 類感染症:報告なし。
  • 4 類感染症:A型肝炎1 例、重症熱性血小板減少症候群1 例。
  • 5 類感染症:カルバペネム耐性腸内細菌感染症1 例、百日咳8 例。

全数把握対象疾患累積報告数(2019年第1週〜34週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は646 人(定点当たり20.2)で、前週比112%と増加した。なお、前週に比べ増加した疾患は感染性胃腸炎とヘルパンギーナで、減少した主な疾患は水痘であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】

報告数は193 人(5.4)で、前週比107%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(2.4)の約2.2 倍である。中央(12.0)、延岡(9.3)、高鍋(8.0)保健所からの報告が多く、年齢群別では1 歳以下が全体の約7 割を占めた。

【ヘルパンギーナ】

報告数は68 人(1.9)で、前週比132%と増加したが、例年同時期の定点当たり平均値*(2.2)の約0.9倍である。延岡(4.8)、高鍋、日向(各2.3)保健所からの報告が多く、年齢群別では1〜2 歳が全体の約8 割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

なし。

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和元年8月26日までに検出)

細菌

ウイルス

髄膜炎を呈する乳児2 名から、コクサッキーウイルスB5 型(CB5)が分離された。無菌性髄膜炎の罹患年齢は、幼児及び学童期が中心であるが、CB5 による無菌性髄膜炎は、0 歳をピークに低年齢に多いとされている。無菌性髄膜炎は、通常、夏から秋にかけ患者の増加が見られるため、今後の動向に注意が必要である。

全国2019年第33週の発生動向

全数報告の感染症(全国第33週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比58%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナである。

RSウイルス感染症の報告数は3,974 人(1.3)で前週比79%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(0.83)の約1.6 倍である。宮崎県(5.0)、長崎県(3.1)、山形県(2.9)からの報告が多く、年齢群別では1 歳以下が全体の約8 割を占めている。

手足口病の報告数は9,147 人(3.0)で前週比44%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(3.1)と同程度である。秋田県(8.7)、長野県(8.2)、北海道(8.1)からの報告が多く、年齢群別では1〜2 歳が全体の約半数を占めている。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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