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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2019年第38号

第21巻第38号[宮崎県第38週(9/16〜9/22)全国第37週(9/9〜9/15)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第38週の発生動向

トピックス
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

(全数報告の感染症)の報告が宮崎市保健所管内から1 例あった。患者は70 歳代の男性で、ダニの刺し口は確認できなかった。県内での報告は今年8 例目で、累計69 例(平成25 年3 月届出開始以降)となった。


全数報告の感染症(38週までに新たに届出のあったもの)
  • 1 類感染症:報告なし。
  • 2 類感染症:結核5 例。
  • 3 類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1 例、腸チフス1 例。
  • 4 類感染症:重症熱性血小板減少症候群1 例。
  • 5 類感染症:梅毒1 例、百日咳16 例。

全数把握対象疾患累積報告数(2019年第1週〜38週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は793 人(定点当たり22.3)で、前週比80%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は インフルエンザで、減少した主な疾患はRSウイルス感染症と感染性胃腸炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】

報告数は96 人(1.6)で、前週比166%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.07)の約23.3 倍である。小林(15.2)保健所からの報告が多く、年齢群別では10 歳未満が全体の約6割を占めた。

【RSウイルス感染症】

報告数は263 人(7.3)で、前週比87%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(3.7)の約2.0 倍である。中央(21.0)、日向(11.0)、都城(8.0)保健所からの報告が多く、年齢群別では2 歳以下が全体の約8 割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和元年 9月 23日までに検出)

細菌

ウイルス

インフルエンザと診断された4 名からインフルエンザAH1pdm09 が検出された。なおインフルエンザのサーベイランスにおける2019/2020 シーズン(今シーズン)の対象は、検体採取年月日が2019 年9月1 日以降のものとされているため、統計上、今回の4 件中3 件が今シーズン初めての検出となる。インフルエンザは昨年と比較して14 週早い流行となっている。

全国2019年第37週の発生動向

全数報告の感染症(全国第37週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比101%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザとRSウイルス感染症で、減少した主な疾患は手足口病と伝染性紅斑であった。

インフルエンザの報告数は5,738 人(1.2)で前週比152%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.10)の約11.7 倍である。沖縄県(50.8)、長崎県(2.6)、佐賀県、大分県(各1.6)からの報告が多く、年齢群別では10 歳未満が全体の約半数を占めている。

RSウイルス感染症の報告数は10,846 人(3.5)で前週比111%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(1.7)の約2.1 倍である。佐賀県(8.7)、宮崎県(8.4)、愛媛県(7.2)からの報告が多く、年齢群別では2 歳以下が全体の約8 割を占めている。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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