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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2019年第40号

第21巻第40号[宮崎県第40週(9/30〜10/6)全国第39週(9/23〜9/29)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第40週の発生動向

全数報告の感染症(40週までに新たに届出のあったもの)
  • 1 類感染症:報告なし。
  • 2 類感染症:結核2 例。
  • 3 類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1 例。
  • 4 類感染症:報告なし。
  • 5 類感染症:後天性免疫不全症候群1 例、侵襲性肺炎球菌感染症1 例、百日咳7 例。

全数把握対象疾患累積報告数(2019年第1週〜40週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は614 人(定点当たり17.4)で、前週比104%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザと手足口病及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患はRSウイルス感染症であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】

報告数は76 人(1.3)で、前週比150%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.05)の約25.8 倍である。宮崎市(2.4)、小林(1.4)、高鍋(1.3)保健所からの報告が多く、年齢群別では10 歳未満が全体の約6 割を占めた。

【ヘルパンギーナ】

報告数は71 人(2.0)で、前週比186%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.88)の約2.2 倍である。延岡(6.8)、日南(2.7)、高鍋(2.5)保健所からの報告が多く、年齢群別では3 歳以下が全体の約9 割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

マイコプラズマ肺炎:宮崎市保健所から1 例報告があり、0〜4 歳であった。
無菌性髄膜炎:日南保健所から1 例報告があり、5〜9 歳であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和元年10月7日までに検出)

細菌

ウイルス

脳炎、髄膜炎の症状を呈する乳児3 名から、コクサッキーウイルスB4 及びB5 型が検出された。コクサッキーウイルスB 群は、1〜6 型に分類され、4・5 型は、無菌性髄膜炎、髄膜脳炎、上気道炎、肺炎、心のう炎、心膜炎、心筋炎や原因不明の熱性疾患の患者から分離報告がある。
コクサッキーウイルスをはじめエンテロウイルス属のウイルスに起因する無菌性髄膜炎は、通常、夏から秋にかけ患者の増加が見られるため、引き続き注意が必要である。

全国2019年第39週の発生動向

全数報告の感染症(全国第39週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比89%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は伝染性紅斑で、減少した主な疾患はインフルエンザとRSウイルス感染症であった。

インフルエンザの報告数は4,543 人(0.92)で前週比79%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(0.13)の約7.1 倍である。沖縄県(34.7)、鹿児島県(2.2)、佐賀県(1.7)からの報告が多く、年齢群別では10 歳未満が全体の約半数を占めている。

RSウイルス感染症の報告数は7,441 人(2.4)で前週比81%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(1.5)の約1.6 倍である。香川県(6.2)、山形県(5.0)、愛媛県(4.7)からの報告が多く、年齢群別では2 歳以下が全体の約9 割を占めている。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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