
宮崎県感染症発生動向調査2019年第46号
第21巻第46号[宮崎県第46週(11/11〜11/17)全国第45週(11/4〜11/10)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第46週の発生動向
全数報告の感染症(46週までに新たに届出のあったもの)
- 1 類感染症:報告なし。
- 2 類感染症:結核4 例。
- 3 類感染症:報告なし。
- 4 類感染症:つつが虫病2 例、日本紅斑熱1 例。
- 5 類感染症:百日咳7 例。

全数把握対象疾患累積報告数(2019年第1週〜46週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関からの報告総数は533 人(定点当たり14.2)で、前週比114%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザと咽頭結膜熱で、減少した主な疾患は伝染性紅斑とヘルパンギーナであった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】
報告数は120 人(2.0)で、前週比155%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.45)の約4.5 倍である。都城(3.6)、高鍋(3.5)、宮崎市(2.6)保健所からの報告が多く、年齢群別では5〜9 歳が全体の約半数を占めた。
【伝染性紅斑】
報告数は31 人(0.86)で、前週比63%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(0.34)の約2.5 倍である。都城、中央(各2.0)、延岡(1.8)保健所からの報告が多く、年齢群別では4〜5 歳が全体の約6 割を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値
基幹定点からの報告
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患
病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和元年11 月19 日までに検出)
細菌
ウイルス

インフルエンザA 型と診断された7 名からインフルエンザAH1pdm09 が分離された。2019 年11 月18 日現在の全国のインフルエンザウイルス分離・検出情報をみるとAH1pdm09 が突出して多い。当所では今シーズンに入り、AH1pdm09 のみが13 件分離されている。
全国2019年第45週の発生動向
全数報告の感染症(全国第45週)
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比93%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患はRSウイルス感染症とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。
インフルエンザの報告数は5,084 人(1.0)で前週比108%と増加しており、例年同時期の定点当たり平均値*(0.44)の約2.3 倍である。沖縄県(4.5)、鹿児島県(2.7)、青森県(2.5)からの報告が多く、年齢群別では10 歳未満が全体の約半数を占めている。
伝染性紅斑の報告数は1,674 人(0.53)で前週比91%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(0.30)の約1.8 倍である。 熊本県(1.7)、大分県(1.6)、宮崎県(1.4)からの報告が多く、年齢群別では4〜6 歳が全体の約半数を占めている。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
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