
宮崎県感染症発生動向調査2019年第47号
第21巻第47号[宮崎県第47週(11/18〜11/24)全国第46週(11/11〜11/17)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第47週の発生動向
全数報告の感染症(47週までに新たに届出のあったもの)
- 1 類感染症:報告なし。
- 2 類感染症:結核4 例。
- 3 類感染症:報告なし。
- 4 類感染症:つつが虫病3 例。
- 5 類感染症:ウイルス性肝炎1 例、後天性免疫不全症候群1 例、侵襲性インフルエンザ菌感染症1 例、播種性クリプトコックス症1 例、百日咳5 例。

全数把握対象疾患累積報告数(2019年第1週〜47週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関からの報告総数は679 人(定点当たり18.2)で、前週比128%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザと水痘で、減少した疾患はなかった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】
報告数は175 人(3.0)で、前週比146%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.83)の約3.6 倍である。延岡(4.6)、高鍋(4.0)、宮崎市(3.4)保健所からの報告が多く、年齢群別では10 歳未満が全体の約7 割を占めた。
【伝染性紅斑】
報告数は120 人(3.3)で、前週比124%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(2.4)の約1.4 倍である。日南(9.0)、中央(7.0)、延岡(5.5)保健所からの報告が多く、年齢群別では4〜6 歳が全体の約4 割を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値
基幹定点からの報告
マイコプラズマ肺炎:宮崎市保健所から1 例報告があり、0〜4 歳であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患
全国2019年第46週の発生動向
全数報告の感染症(全国第46週)
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比123%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナであった。
インフルエンザの報告数は9,107 人(1.8)で前週比179%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.67)の約2.8 倍である。北海道(4.6) 、秋田県、鹿児島県 (各3.7)からの報告が多く、年齢群別では10 歳未満が全体の約6 割を占めている。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は8,190 人(2.6)で前週比145%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(2.3)の約1.1 倍である。佐賀県(5.6)、山形県(5.4)、新潟県(4.9)からの報告が多く、年齢群別では4〜7 歳が全体の約半数を占めている。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
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