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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2019年第49号

第21巻第49号[宮崎県第49週(12/2〜12/8)全国第48週(11/25〜12/1)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第49週の発生動向

トピックス

つつが虫病(全数把握対象疾患)の報告が宮崎市(4例)、都城(2 例)、小林(1 例)保健所管内からあり、県内での報告は今年累計29 例となった。過去3年間に報告された患者の年齢別割合は60歳以上が約 8 割を占め、発生時期は11 月をピークとして冬期に多い。

風しん(全数把握対象疾患)の報告が1 例あった。小林保健所管内からの報告で、30 歳代女性、ワクチン接種歴は不明である。


全数報告の感染症(49週までに新たに届出のあったもの)
  • 1 類感染症:報告なし。
  • 2 類感染症:結核3 例。
  • 3 類感染症:報告なし。
  • 4 類感染症:つつが虫病7 例。
  • 5 類感染症:クロイツフェルト・ヤコブ病1 例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1 例、百日咳3 例、風しん1 例。

全数把握対象疾患累積報告数(2019年第1週〜49週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は931人(定点当たり22.8)で、前週比97%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザと水痘で、減少した疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【インフルエンザ】

報告数は407人(6.9)で、前週比132%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(2.3)の約3.1倍である。都城(11.6)、延岡(10.1)、宮崎市(7.6)保健所からの報告が多く、年齢群別では5〜9歳が全体の約半数を占めた。

【水痘】

報告数は41人(1.1)で、前週比215%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.96)の約1.2倍である。都城(2.2)、日南(2.0)、延岡(1.5)保健所からの報告が多く、年齢群別では4〜6歳が全体の約6割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

クラミジア肺炎:都城保健所管内で1 例報告された。
70 歳代で病原体はChlamydophila pneumoniae であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国2019年第48週の発生動向

全数報告の感染症(全国第48週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比129%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はヘルパンギーナと流行性耳下腺炎であった。

インフルエンザの報告数は27,393 人(5.5)で前週比177%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(1.7)の約3.2 倍である。北海道(16.8)、青森県(15.5)、石川県(10.5)からの報告が多く、年齢群別では10 歳未満が全体の約6 割を占めている。

感染性胃腸炎の報告数は16,926 人(5.3)で前週比124%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(9.3)の約0.6 倍である。熊本県(13.5)、大分県(9.6)、群馬県、島根県 (各9.0)からの報告が多く、年齢群別では1〜4 歳が全体の約半数を占めている。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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