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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2019年第50号

第21巻第50号[宮崎県第50週(12/9〜12/15)全国第49週(12/2〜12/8)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第50週の発生動向

トピックス
インフルエンザ(定点把握対象の疾患)

第50 週(12/9〜12/15)の定点当たりの報告数は14.8 と、今シーズン初めて流行注意報レベル基準値(10.0)を超えた。昨シーズンと比較して3 週間早かった。詳細後述。

全数報告の感染症(50週までに新たに届出のあったもの)
  • 1 類感染症:報告なし。
  • 2 類感染症:結核2 例。
  • 3 類感染症:報告なし。
  • 4 類感染症:つつが虫病2 例。
  • 5 類感染症:梅毒1 例、百日咳2 例。

全数把握対象疾患累積報告数(2019年第1週〜50週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は1,489 人(定点当たり33.2)で、前週比145%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱とヘルパンギーナであった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【インフルエンザ】

報告数は873 人(14.8)で、前週比214%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(4.5)の約3.3 倍である。都城(19.1)、延岡(18.3)、宮崎市(17.3)保健所からの報告が多く、年齢群別では10 歳未満が全体の約6 割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は294 人(8.2)で、前週比123%と増加したが、例年同時期の定点当たり平均値*(16.8)の約0.5 倍である。都城(18.8)、小林(11.0)、日南(10.3)保健所からの報告が多く、年齢群別では1〜5 歳が全体の約6 割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和元年12 月17 日までに検出)

細菌

ウイルス

全国2019年第49週の発生動向

全数報告の感染症(全国第49週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比125%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は手足口病であった。

インフルエンザの報告数は47,200 人(9.5)で前週比172%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(3.0)の約3.2 倍である。北海道(25.1)、青森県(21.9)、富山県(19.3)からの報告が多く、年齢群別では10 歳未満が全体の約6 割を占めている。

感染性胃腸炎の報告数は18,732 人(5.9)で前週比111%と増加したが、例年同時期の定点当たり平均値*(10.7)の約0.6 倍である。熊本県(15.3)、群馬県(10.7)、大分県(10.6)からの報告が多く、年齢群別では1〜4 歳が全体の約半数を占めている。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2019年11月>

性感染症
【宮崎県】 定点医療機関総数:13

定点医療機関からの報告総数は28人(2.2)で、前月比80%と減少した。また、昨年11月(2.4)の90%であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数17人(1.3)で、前月の約0.6倍、昨年11月の約0.9倍であった。
    20歳代が全体の約6割を占めた。(男性8人・女性9人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数5人(0.38)で、前月の約1.6倍、昨年11月の約0.7倍であった。 (男性1人、女性4人)
  • 尖圭コンジローマ:報告なし。
  • 淋菌感染症:報告数6人(0.46)で、前月及び昨年11月の約2.0倍であった。 (男性5人、女性1人)

【全国】定点医療機関総数:981

定点医療機関からの報告総数は4,101人(4.2)で、前月比90%と減少した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,230人(2.3)で前月比88%、性器ヘルペスウイルス感染症762人(0.78)で前月比92%、尖圭コンジローマ520人(0.53)で前月比95%、淋菌感染症589人(0.60)で前月比88%であった。

薬剤耐性菌
【宮崎県】 定点医療機関総数:7

定点医療機関からの報告総数は14人(2.0)で、前月比74%と減少した。また、昨年11月(2.0)と同率であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数14人(2.0)で、前月の約0.7倍、昨年11月と同率であった。70歳以上が全体の半数を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。
【全国】 定点医療機関総数:478

定点医療機関からの報告総数は1,496 人(3.1)で、前月比98%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,341 人(2.8)で前月比98%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症137 人(0.29)で前月比88%、薬剤耐性緑膿菌感染症18 人(0.04)で前月比133%であった。

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