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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2020年第9号

第22巻第9号[宮崎県9週(2/24〜3/1)全国第8週(2/17〜2/23)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第9週の発生動向

全数報告の感染症(9週までに新たに届出のあったもの)
  • 1 類感染症:報告なし。
  • 2 類感染症:結核3 例。
  • 3 類感染症:報告なし。
  • 4 類感染症:報告なし。
  • 5 類感染症:劇症型溶血性レンサ球菌感染症1 例、侵襲性肺炎球菌感染症1 例、梅毒1 例、百日咳2 例。


全数把握対象疾患累積報告数(2020年第1週〜9週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は653 人(定点当たり17.5)で、前週比83%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は水痘、減少した主な疾患はインフルエンザとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は150 人(4.2)で、前週比82%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.4)の約1.7 倍であった。宮崎市(8.6)、中央(8.0)、日南(6.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。

【感染性胃腸炎】

報告数は288 人(8.0)で、前週比86%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(10.5)の約0.8 倍である。日南(14.7)、高千穂(12.0)、日向(11.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和2年3 月2 日までに検出)

細菌

ウイルス

発熱等の症状を呈する14 名からインフルエンザウイルスが分離された。当所における現時点でのインフルエンザウイルス分離・検出状況は、AH1pdm09 が55 件、AH3 型が1 件、B 型(ビクトリア系)が3 件確認されている。

全国2020年第8週の発生動向

全数報告の感染症(全国第8週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比95%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と水痘で、減少した主な疾患はインフルエンザと手足口病であった。

インフルエンザの報告数は30,192 人(6.1)で前週比82%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(19.1)の約0.3 倍であった。北海道(16.3)、石川県(13.0)、大阪府(11.0)からの報告が多く、年齢群別では5〜9 歳が全体の約4 割を占めた。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は11,540 人(3.7)で前週比112%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.7)の約1.4 倍であった。石川県(9.8)、新潟県(9.5)、福岡県、富山県(各8.3)からの報告が多く、年齢群別では4〜6 歳が全体の約4 割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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