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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2020年第10号

第22巻第10号[宮崎県10週(3/2〜3/8)全国第9週(2/24〜3/1)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第10週の発生動向

トピックス

新型コロナウイルス感染症(指定感染症)の報告が1 例あった(県内初)。70 歳代男性、海外渡航歴があった。

全数報告の感染症(10週までに新たに届出のあったもの)
  • 1 類感染症:報告なし。
  • 2 類感染症:結核1 例。
  • 3 類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1 例。
  • 4 類感染症:報告なし。
  • 5 類感染症:ウイルス性肝炎1 例、水痘(入院例)1 例、百日咳3 例。


指定感染症(10週までに新たに届出のあったもの)


全数把握対象疾患累積報告数(2020年第1週〜10週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は486 人(定点当たり13.8)で、前週比79%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は咽頭結膜熱で、減少した主な疾患はインフルエンザとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は104 人(2.9)で、前週比69%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.5)の約1.2 倍であった。日南(7.0)、宮崎市(4.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。

【感染性胃腸炎】

報告数は227 人(6.3)で、前週比79%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(10.5)の約0.6 倍であった。日南(14.0)、日向(10.3)、都城(8.2)保健所からの報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

細菌性髄膜炎:延岡保健所から1 例報告があり、年齢は0〜4 歳であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

なし。

全国2020年第9週の発生動向

全数報告の感染症(全国第9週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比80%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎であった。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は9,465 人(3.0)で前週比82%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.8)の約1.1 倍であった。富山県(7.6)、石川県(7.3)、福岡県(7.0)からの報告が多く、年齢群別では4〜6 歳が全体の4 割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は13,052 人(4.1)で前週比74%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(6.1)の約0.7 倍であった。大分県(9.2)、香川県(9.0)、宮崎県(8.0)からの報告が多く、年齢群別では1〜4 歳が全体の約4 割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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