
宮崎県感染症発生動向調査2020年第12号
第22巻第12号[宮崎県12週(3/16〜3/22)全国第11週(3/9〜3/15)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第12週の発生動向
トピックス
- 新型コロナウイルス感染症(指定感染症)の報告が2 例あった(県内2、3 例目)。20 歳代男性は海外渡航歴が有り、40 歳代男性は海外渡航歴が無かった。
全数報告の感染症(12週までに新たに届出のあったもの)
- 1 類感染症:報告なし。
- 2 類感染症:結核1 例。
- 3 類感染症:報告なし。
- 4 類感染症:報告なし。
- 5 類感染症:アメーバ赤痢1 例、カルバペネム耐性腸内細菌感染症1 例、後天性免疫不全症候群1 例、侵襲性肺炎球菌感染症1 例、水痘(入院例)1 例、百日咳1 例。

指定感染症(12週までに新たに届出のあったもの)
全数把握対象疾患累積報告数(2020年第1週〜12週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関からの報告総数は354 人(定点当たり9.7)で、前週比81%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は水痘で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎及び手足口病であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は91 人(2.5)で、前週比87%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.3)の約1.1 倍であった。日南(6.0)、宮崎市(3.8)、都城(3.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は3〜6 歳が全体の約6 割を占めた。

【感染性胃腸炎】
報告数は174 人(4.8)で、前週比93%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(9.6)の約0.5 倍であった。小林(12.7)、日向(8.0)、都城(5.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜4 歳が全体の約6 割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値
基幹定点からの報告
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患
全国2020年第11週の発生動向
全数報告の感染症(全国第11週)
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比73%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は手足口病で、減少した主な疾患はインフルエンザとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は7,328人(2.3)で前週比79%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.7)の約0.9倍であった。富山県(6.9)、石川県(6.5)、新潟県(5.8)からの報告が多く、年齢群別では3〜6歳が全体の6割を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は9,090人(2.9)で前週比80%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(6.0)の約0.5倍であった。大分県(6.6)、香川県、福井県(各5.5)からの報告が多く、年齢群別では1〜4歳が全体の約半数を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
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