
宮崎県感染症発生動向調査2020年第13号
第22巻第13号[宮崎県13週(3/23〜3/29)全国第12週(3/16〜3/22)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第13週の発生動向
全数報告の感染症(13週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核2例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:報告なし。
- 5類感染症:アメーバ赤痢1例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、百日咳3例。

全数把握対象疾患累積報告数(2020年第1週〜13週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関からの報告総数は354人(定点当たり10.1)で、前週比104%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は伝染性紅斑で、減少した主な疾患はインフルエンザと水痘であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は92人(2.6)で、前週比101%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(2.3)の約1.1倍であった。宮崎市(5.3)、日南(4.7) 、都城(2.5)保健所からの報告が多く、年齢群別では2〜6歳が全体の約7割を占めた。

【感染性胃腸炎】
報告数は174人(4.8)で、前週比100%と横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(9.2)の約0.5倍である。小林(9.7)、中央(9.0)、都城(7.5)、日南(7.3)保健所からの報告が多く、年齢群別では1〜4歳が全体の約半数を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値
基幹定点からの報告
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患
病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和2年3月30日までに検出)
細菌
ウイルス

○県内で2例目、3例目となるSARS-CoV-2が検出された。2例目はイギリスへの渡航歴があり発熱、上気道炎の症状がみられた。3例目は発熱、肺炎、気管支炎の症状が見られた。
全国2020年第12週の発生動向
全数報告の感染症(全国第12週)
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比71%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はインフルエンザとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎であった。
感染性胃腸炎の報告数は6,929人(2.2)で前週比77%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(5.7)の約0.4倍であった。香川県(5.1)、宮崎県(4.8)、大分県(4.5)からの報告が多く、年齢群別では1〜4歳が全体の約半数を占めた。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は5,408人(1.7)で前週比74%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.4)の約0.7倍であった。富山県(5.2)、石川県(4.2)、山形県(4.1)からの報告が多く、年齢群別では3〜6歳が全体の約6割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
PDFファイルダウンロード