
宮崎県感染症発生動向調査2020年第14号
第22巻第14号[宮崎県14週(3/30〜4/5)全国第13週(3/23〜3/29)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第14週の発生動向
トピックス
- 新型コロナウイルス感染症(指定感染症)の報告が7例あった(県内4〜10例目)。
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数報告の感染症)の報告が宮崎市保健所管内から1例あった。患者は70歳代の男性で、ダニの刺し口が確認できた。県内での報告は今年1例目で、累計70例(平成25年3月届出開始以降)となった。
全数報告の感染症(14週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核2例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例。
- 5類感染症:アメーバ赤痢1例、百日咳9例。

指定感染症(14週までに新たに届出のあったもの)
全数把握対象疾患累積報告数(2020年第1週〜14週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関からの報告総数は302人(定点当たり9.1)で、前週比90%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患は感染性胃腸炎であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は85人(2.4)で、前週比95%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(2.4)と同様であった。日南(8.7)、宮崎市(3.9)保健所からの報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。

【感染性胃腸炎】
報告数は125人(3.6)で、前週比74%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(9.3)の約0.4倍であった。中央(12.0)、日南(7.3)、日向(5.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜4歳が全体の約半数を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値
基幹定点からの報告
細菌性髄膜炎:延岡保健所から1例報告があった。年齢は0〜4歳であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患
全国2020年第13週の発生動向
全数報告の感染症(全国第13週)
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比91%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はインフルエンザであった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は5,016人(1.6)で前週比92%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.2)の約0.7倍であった。富山県(4.3)、石川県(3.9)、新潟県(3.5)からの報告が多く、年齢群別では3〜6歳が全体の約6割を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は6,613人(2.1)で前週比95%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(5.4)の約0.4倍であった。宮崎県(4.8)、香川県(4.7)、鹿児島県(4.3)からの報告が多く、年齢群別では1〜4歳が全体の約4割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
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