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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2020年第15号

第22巻第15号[宮崎県15週(4/6〜4/12)全国第14週(3/30〜4/5)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第15週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(指定感染症)の報告が7例あった(県内11〜17例目)。
全数報告の感染症(15週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:アメーバ赤痢1例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、侵襲性インフルエンザ菌感染 症1例、百日咳1例。


指定感染症(15週までに新たに届出のあったもの)

全数把握対象疾患累積報告数(2020年第1週〜15週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は275人(定点当たり8.7)で、前週比95%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患は咽頭結膜熱とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び伝染性紅斑であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は72人(2.1)で、前週比85%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.7)の約0.8倍であった。日南(6.0)、宮崎市(3.2)保健所からの報告が多く、年齢群別は3〜6歳が全体の約6割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は129人(3.7)で、前週比103%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(10.0)の約0.4倍であった。中央(8.0)、日向(6.3)、小林(6.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は0〜4歳が全体の約6割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

細菌性髄膜炎:延岡保健所から1例報告があった。 年齢は0〜4歳であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和2年4月13日までに検出)

細菌

ウイルス

全国2020年第14週の発生動向

全数報告の感染症(全国第14週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比89%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はヘルパンギーナで、減少した主な疾患はインフルエンザと咽頭結膜熱、伝染性紅斑であった。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は4,636人(1.5)で前週比92%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.1)の約0.7倍であった。石川県(3.9)、鳥取県(3.7)、富山県(3.6)からの報告が多く、年齢群別では3〜6歳が全体の約6割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は5,918人(1.9)で前週比89%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(5.5)の約0.3倍であった。鹿児島県(3.9)、島根県(3.8)、香川県、福岡県、宮崎県(各3.6)からの報告が多く、年齢群別では1〜4歳が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2020年3月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は34人(2.6)で、前月比113%と増加した。また、昨年3月(2.4)の110%であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:
    報告数25人(1.9)で、前月の約1.4倍、昨年3月の約1.3倍であった。 20歳代が全体の約6割を占めた。(男性13人・女性12人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:
    報告数4人(0.31)で、前月の0.7倍、昨年3月の0.8倍であった。 (男性1人・女性3人)
  • 尖圭コンジローマ:
    報告数1人(0.08)で、前月と同率、昨年3月の0.5倍であった。(男性1人)
  • 淋菌感染症:
    報告数4人(0.31)で前月の約0.8倍、昨年3月と同率であった。(男性3人、女性1人)

【全国】定点医療機関総数:982
定点医療機関からの報告総数は4,194人(4.3)で、前月比103%と横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,378人(2.5)で前月比104%、性器ヘルペスウイルス感染症743人(0.76)で前月比100%、尖圭コンジローマ482人(0.50)で前月比114%、淋菌感染症591人(0.61)で前月比94%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は11人(1.6)で、前月比73%と減少した。また、昨年3月と同率であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:
    報告数11人(1.6)で、前月の約0.7倍、昨年3月と同率であった。70歳以上が全体の約6割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:
    報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症:
    報告なし。

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