所長挨拶 研究所の紹介 発表・調査研究 情報・ニュース 宮崎県感染症情報センター 見学と研修のお申し込み リンク集 お問い合わせ

宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2020年第24号

第22巻第24号[宮崎県24週(6/8〜6/14)全国第23週(6/1〜6/7)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第24週の発生動向

全数報告の感染症(24週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核5例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:日本紅斑熱1例。
  • 5類感染症:侵襲性肺炎球菌感染症1例。


全数把握対象疾患累積報告数(2020年第1週〜24週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は296人(定点当たり8.5)で、前週比97%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は80人(2.2)で、前週比87%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(3.1)の約0.7倍であった。日南(9.3)、宮崎市、延岡(2.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は3〜5歳が全体の約4割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は155人(4.3)で、前週比109%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(8.3)の約0.5倍であった。中央(13.0)、小林(7.7)、日向(6.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜3歳が全体の約4割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

全国2020年第23週の発生動向

全数報告の感染症(全国第23週)

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比119%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は、咽頭結膜熱、手足口病及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患は伝染性紅斑であった。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は2,218人(0.7)で前週比113%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(3.1)の約0.2倍であった。鳥取県(3.2)、岩手県、宮崎県(2.6)からの報告が多く、年齢群別では3〜5歳が全体の約4割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は4,877人(1.6)で前週比119%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(6.5)の約0.2倍であった。宮崎県(3.9)、大分県(3.8)、鹿児島県(3.6)からの報告が多く、年齢群別では1〜3歳が全体の約3割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2020年5月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は34人(2.6)で、前月比74%と減少した。また、昨年5月(2.2)の117%であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数15人(1.2)で、前月の約0.6倍、昨年5月の約0.7倍であった。20歳代が全体の6割を占めた。(男性8人・女性7人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数11人(0.85)で、前月の約1.2倍、昨年5月の約3.7倍であった。(男性4人・女性7人)
  • 尖圭コンジローマ
    報告数2人(0.15)で、前月の約0.7倍、昨年5月の2倍であった。(女性2人)
  • 淋菌感染症
    報告数6人(0.46)で前月の約0.7倍、昨年5月の1.5倍であった。 (男性4人、女性2人)

【全国】定点医療機関総数:982
定点医療機関からの報告総数は3,748人(3.8)で、前月比95%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,168人(2.2)で前月比99%、性器ヘルペスウイルス感染症605人(0.62)で前月比82%、尖圭コンジローマ434人(0.44)で前月比102%、淋菌感染症541人(0.55)で前月比92%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は15人(2.1)で、前月比136%と増加した。また、昨年5月(2.6)の83%であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数14人(2.0)で、前月の約1.3倍、昨年5月の約0.8倍であった。70歳以上が全体の約6割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告数1人(0.14)で、年齢は0〜4歳であった。 (前月及び前年報告なし)
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:479 定点医療機関からの報告総数は1,210人(2.6)で、前月比103%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,152人(2.4)で前月比104%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症52人(0.11)で前月比79%、薬剤耐性緑膿菌感染症6人(0.01)で前月比100%であった。

PDFファイルダウンロード


宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930