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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2020年第25号

第22巻第25号[宮崎県25週(6/15〜6/21)全国第24週(6/8〜6/14)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第25週の発生動向

全数報告の感染症(25週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核5例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:レジオネラ症1例。
  • 5類感染症:梅毒1例。


全数把握対象疾患累積報告数(2020年第1週〜25週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は298人(定点当たり8.6)で、前週比101%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は咽頭結膜熱と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と伝染性紅斑であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は50人(1.4)で、前週比63%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.9)の約0.5倍であった。日南(5.7)、宮崎市(1.8)、延岡(1.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は3〜5歳が全体の約4割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は169人(4.7)で、前週比109%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(8.0)の約0.6倍であった。小林(8.3)、日向(6.3)、都城(6.2)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜3歳が全体の約4割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

報告なし。

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和2年6月22日までに検出)

細菌

6名からサルモネラ属菌が分離された。サルモネラ属菌によって起こるサルモネラ症は、下痢・腹痛・嘔吐・発熱が主症状であるが、小児や高齢者等の免疫力の低い人では重症化しやすい。サルモネラ症は経口感染するため、調理・食事の前の手洗い、食肉の十分な加熱等により予防できる。気温の上昇とともに、患者数が増加することから、衛生管理等には十分注意する必要がある。

ウイルス

報告なし。

全国2020年第24週の発生動向

全数報告の感染症(全国第24週)

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比109%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は、咽頭結膜熱と手足口病で、減少した主な疾患は特になかった。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は2,306人(0.7)で前週比104%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(3.1)の約0.2倍であった。福岡県(2.6)、鳥取県、長崎県(2.3)からの報告が多く、年齢群別では3〜6歳が全体の約4割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は5,410人(1.7)で前週比110%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(6.3)の約0.3倍であった。宮崎県(4.3)、香川県(3.7)、大分県(3.4)からの報告が多く、年齢群別では1〜3歳が全体の約3割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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