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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2020年第28号

第22巻第28号[宮崎県28週(7/6〜7/12)全国第27週(6/29〜7/5)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第28週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(指定感染症)の報告が2例あった(県内19、20例目)。
全数報告の感染症(28週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核1例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症2例。
  • 4類感染症:A型肝炎1例。
  • 5類感染症:クロイツフェルト・ヤコブ病 1例、梅毒2例、播種性クリプトコックス症1例。


指定感染症(28週までに新たに届出のあったもの)

全数把握対象疾患累積報告数(2020年第1週〜28週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は383人(定点当たり11.2)で、前週比126%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は特になかった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は127人(3.5)で、前週比132%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.1)の約1.7倍であった。延岡(13.0)、日南(6.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は2〜5歳が全体の約半数を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は163人(4.5)で、前週比112%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(6.7)の約0.7倍であった。小林(7.0)、日向(6.8)、日南(6.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜3歳が全体の約4割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

全国2020年第27週の発生動向

全数報告の感染症(全国第27週)

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比106%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は、ヘルパンギーナと水痘で、減少した主な疾患は特になかった。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は2,926人(0.9)で前週比108%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.6)の約0.4倍であった。福岡県、宮崎県(2.7)、鳥取県(2.6)からの報告が多く、年齢群別では4歳から7歳が全体の約4割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は6,519人(2.1)で前週比103%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(5.0)の約0.4倍であった。大分県(4.3)、宮崎県(4.1)、鹿児島県(3.3)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約3割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2020年6月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は38人(2.9)で、前月比112%と増加した。また、昨年6月(3.1)の95%であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数20人(1.5)で、前月の約1.3倍、昨年6月の約0.7倍であった。 20歳代が全体の約7割を占めた。(男性2人・女性18人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数13人(1.00)で、前月の約1.2倍、昨年6月の約4.3倍であった。(男性2人・女性11人)
  • 尖圭コンジローマ
    報告数2人(0.15)で、前月と同じ、昨年6月の約0.7倍であった。 (男性1人、女性1人)
  • 淋菌感染症
    報告数3人(0.23)で前月の0.5倍、昨年6月の約0.4倍であった。 (男性1人、女性2人)

【全国】定点医療機関総数:982
定点医療機関からの報告総数は4,317人(4.4)で、前月比115%と増加した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,320人(2.4)で前月比107%、性器ヘルペスウイルス感染症802人(0.82)で前月比132%、尖圭コンジローマ569人(0.58)で前月比132%、淋菌感染症626人(0.64)で前月比116%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は13人(1.9)で、前月比87%と減少した。また、昨年6月(2.1)の87%であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数13人(1.9)で、前月の約0.9倍、昨年6月の約0.9倍であった。70歳以上が全体の約6割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:479
定点医療機関からの報告総数は1,320人(2.7)で、前月比107%と増加した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,260人(2.6)で前月比107%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症45人(0.09)で前月比82%、薬剤耐性緑膿菌感染症15人(0.03)で前月比300%であった。

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