
宮崎県感染症発生動向調査2020年第30号
第22巻第30号[宮崎県30週(7/20〜7/26)全国第29週(7/13〜7/19)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第30週の発生動向
トピックス
新型コロナウイルス感染症(指定感染症)の報告が47例あった。第29週目までの届出は20例であり、届出総数は67例となった。47例の中には、高鍋保健所管内で発生した新型コロナウイルス感染症のクラスター(感染集団)が含まれている。
全数報告の感染症(30週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核3例。
- 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
- 4類感染症:報告なし。
- 5類感染症:後天性免疫不全症候群1例、梅毒1例。

指定感染症(30週までに新たに届出のあったもの)
全数把握対象疾患累積報告数(2020年第1週〜30週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関からの報告総数は327人(定点当たり9.8)で、前週比82%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はヘルパンギーナで、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は89人(2.5)で、前週比64%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.6)の約1.5倍であった。延岡(8.3)、日南(4.3)、宮崎市(2.9)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜2歳が全体の約3割を占めた。
【ヘルパンギーナ】
報告数は42人(1.2)で、前週比162%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(3.5)の約0.3倍であった。都城、延岡(3.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳が全体の約半数を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値


基幹定点からの報告
○マイコプラズマ肺炎:日向保健所から1例報告があった。年齢は5〜9歳であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
全国2020年第29週の発生動向
全数報告の感染症(全国第29週)

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比102%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患は、咽頭結膜熱とヘルパンギーナで、減少した主な疾患は水痘と手足口病であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は2,976人(0.9)で前週比95%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(2.0)の約0.5倍であった。宮崎県(3.9)、鳥取県(3.4)、福岡県(2.7)からの報告が多く、年齢群別では3歳から6歳が全体の約4割を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は7,127人(2.3)で前週比104%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(4.1)の約0.6倍であった。大分県(5.1)、宮崎県(4.4)、富山県(4.2)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約3割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
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