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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2020年第32号

第22巻第32号[宮崎県32週(8/3〜8/9)全国第31週(7/27〜8/2)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第32週の発生動向

トピックス

新型コロナウイルス感染症(指定感染症)の報告が66例あった。第32週目までの届出は195例であり、届出総数は261例となった。

全数報告の感染症(32週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症:A型肝炎1例。
  • 5類感染症:薬剤耐性アシネトバクター感染症1例。


指定感染症(32週までに新たに届出のあったもの)


全数把握対象疾患累積報告数(2020年第1週〜32週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は318人(定点当たり9.8)で、前週比87%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患は咽頭結膜熱とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は75人(2.1)で、前週比79%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.5)の約1.4倍であった。延岡(7.5)、日南(3.7)、宮崎市(2.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は2〜5歳が全体の約7割を占めた。

【ヘルパンギーナ】

報告数は73人(2.0)で、前週比95%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(3.0)の約0.7倍であった。延岡(7.5)、都城(5.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜2歳が全体の約7割を占めた

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

全国2020年第31週の発生動向

全数報告の感染症(全国第31週)

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比116%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は、咽頭結膜熱と感染性胃腸炎、ヘルパンギーナで、減少した主な疾患は特になかった。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は2,229人(0.7)で前週比100%と横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(1.4)の約0.5倍であった。福岡県(2.7)、宮崎県、鳥取県(2.6)からの報告が多く、年齢群別では4歳から6歳が全体の約3割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は6,701人(2.1)で前週比122%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(3.5)の約0.6倍であった。大分県(5.0)、富山県(4.0)、香川県(3.8)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約2割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2020年7月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は50人(3.9)で、前月比132%と増加した。また、昨年7月(2.1)の185%であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症
    報告数26人(2.0)で、前月の1.3倍、昨年7月の約1.7倍であった。
    20歳代が全体の約半数を占めた。(男性9人・女性17人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症
    報告数14人(1.1)で、前月の約1.1倍、昨年7月の約2.8倍であった。(男性3人・女性11人)
  • 尖圭コンジローマ:
    報告数1人(0.08)で、前月の0.5倍、昨年7月と同じであった。(女性1人)
  • 淋菌感染症
    報告数9人(0.69)で前月の3.0倍、昨年7月の1.5倍であった。
    (男性6人、女性3人)

【全国】定点医療機関総数:982
定点医療機関からの報告総数は4,402人(4.5)で、前月比102%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,427人(2.5)で前月比105%、性器ヘルペスウイルス感染症741人(0.76)で前月比93%、尖圭コンジローマ466人(0.48)で前月比83%、淋菌感染症768人(0.79)で前月比123%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は22人(3.1)で、前月比169%と増加した。また、昨年7月(2.1)の147%であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
    報告数22人(3.1)で、前月の約1.7倍、昨年7月の約1.5倍であった。70歳以上が全体の約6割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
    報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症
    報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:479
定点医療機関からの報告総数は1,340人(2.8)で、前月比103%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,268人(2.7)で前月比102%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症64人(0.13)で前月比144%、薬剤耐性緑膿菌感染症8人(0.02)で前月比67%であった。

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