
宮崎県感染症発生動向調査2020年第34号
第22巻第34号[宮崎県34週(8/17〜8/23)全国第33週(8/10〜8/16)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第34週の発生動向
トピックス
新型コロナウイルス感染症(指定感染症)の報告が52例あった。第33週目までの届出は294例であり、届出総数は346例となった。
全数報告の感染症(34週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核3例。
- 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
- 4類感染症:報告なし。
- 5類感染症:梅毒1例。

指定感染症(34週までに新たに届出のあったもの)
全数把握対象疾患累積報告数(2020年第1週〜34週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関からの報告総数は298人(定点当たり9.1)で、前週比149%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患は特になかった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は87人(2.4)で、前週比201%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.2)の約2.0倍であった。日南(5.7)、宮崎市(4.0)、延岡(3.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は3〜5歳が全体の約4割を占めた。
【ヘルパンギーナ】
報告数は41人(1.1)で、前週比137%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.2)の約0.5倍であった。日南(4.3)、都城(3.5)、高千穂(3.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳が全体の約6割を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
全国2020年第33週の発生動向
全数報告の感染症(全国第33週)

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比62%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎とヘルパンギーナであった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は1,072人(0.4)で前週比56%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.1)の約0.3倍であった。福岡県(1.4)、宮崎県、鳥取県(1.2)からの報告が多く、年齢群別では2歳から5歳が全体の約4割を占めた。
ヘルパンギーナの報告数は1,187人(0.4)で前週比53%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.7)の約0.2倍であった。佐賀県(4.6)、熊本県(4.3)、大分県(3.3)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約7割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
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