
宮崎県感染症発生動向調査2020年第40号
第22巻第40号[宮崎県40週(9/28〜10/4)全国第39週(9/21〜9/27)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第40週の発生動向
全数報告の感染症(40週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核4例。
- 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症4例。
- 4類感染症:日本紅斑熱3例、レプトスピラ症1例。
- 5類感染症:梅毒2例。

全数把握対象疾患累積報告数(2020年第1週〜40週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関からの報告総数は306人(定点当たり8.7)で、前週比131%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎とヘルパンギーナで、減少した主な疾患は水痘であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は105人(3.0)で、前週比235%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.4)の約2.1倍であった。日南(10.0)、延岡(9.5)、宮崎市(3.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は4〜6歳が全体の約4割を占めた。
【ヘルパンギーナ】
報告数は31人(0.9)で、前週比168%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.0)の約0.9倍であった。中央(5.0)、都城(1.7)、宮崎市(1.2)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳が全体の約6割を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
全国2020年第39週の発生動向
全数報告の感染症(全国第39週)

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比76%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はヘルパンギーナ、咽頭結膜熱及びA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は1,520人(0.5)で前週比76%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.4)の約0.3倍であった。鳥取県(2.3)、長崎県、福岡県(1.6)からの報告が多く、年齢群別では3歳から6歳が全体の約4割を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は4,523人(1.4)で前週比78%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(3.1)の約0.5倍であった。宮崎県(2.9)、大分県(2.8)、岡山県、鹿児島県(2.5)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約3割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
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