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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2020年第41号

第22巻第41号[宮崎県41週(10/5〜10/11)全国第40週(9/28〜10/4)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第41週の発生動向

全数報告の感染症(41週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:侵襲性肺炎球菌感染症1例、水痘(入院例)1例、梅毒3例。


全数把握対象疾患累積報告数(2020年第1週〜41週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は259人(定点当たり7.8)で、前週比89%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は水痘と手足口病で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は55人(1.5)で、前週比51%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.5)と同率であった。日南(4.0)、延岡(3.8)、宮崎市(1.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は2〜4歳が全体の約4割を占めた。

【水痘】

報告数は17人(0.5)で、前週比275%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.4)の約1.2倍であった。日南、中央(3.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は5〜6歳が全体の約半数を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和2年10月12日までに検出)

細菌

ウイルス

報告なし。

全国2020年第40週の発生動向

全数報告の感染症(全国第40週)

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比125%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、伝染性紅斑及びヘルパンギーナで、減少した主な特になかった。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は2,216人(0.7)で前週比146%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.5)の約0.5倍であった。宮崎県(3.0)、福岡県(2.1)、長崎県(1.7)からの報告が多く、年齢群別では4歳から6歳が全体の約3割を占めた。

ヘルパンギーナの報告数は831人(0.3)で前週比130%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.6)の約0.4倍であった。山形県(1.7)、山口県(1.5)、岡山県(1.3)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約7割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値


月報告対象疾患の発生動向 <2020年9月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は38人(2.9)で、前月比100%と横ばいであった。また、昨年9月(2.2)の131%であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数23人(1.8)で、前月の約1.2倍、昨年9月の約1.4倍であった。 20歳代が全体の約7割を占めた。(男性12人・女性11人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数6人(0.46)で、前月の0.5倍、昨年9月の約0.9倍であった。 (男性3人・女性3人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数3人(0.23)で、前月の1.5倍であった(昨年9月は報告なし)。(女性3人)
  • 淋菌感染症:報告数6人(0.46)で前月の1.5倍、昨年9月と同じであった。(男性5人、女性1人)

【全国】定点医療機関総数:982
定点医療機関からの報告総数は4,463人(4.6)で、前月比101%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,416人(2.5)で前月比100%、性器ヘルペスウイルス感染症763人(0.78)で前月比99%、尖圭コンジローマ517人(0.53)で前月比113%、淋菌感染症767人(0.79)で前月比103%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は23人(3.3)で、前月比115%と増加した。また、昨年9月(2.6)の128%であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数22人(3.1)で、前月の約1.1倍、昨年9月の約1.2倍であった。60歳以上が全体の約5割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告数1人(0.14)で、年齢は0〜4歳であった。 (前月及び昨年9月の報告なし。)
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:479
定点医療機関からの報告総数は1,282人(2.7)で、前月比102%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,233人(2.6)で前月比102%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症43人(0.09)で前月比113%、薬剤耐性緑膿菌感染症6人(0.01)で前月比50%であった。

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